ミズメ

学名 Betura grossa
別名 アズサ、アズサカンバ、ヨグソミネバリ
Japanese Cherry Birch(英)
水目 分類 カバノキ科カバノキ属 (落葉高木)
樹皮を傷つけると、水のような樹液が出ることからの名とされる。 原産・分布 本州(岩手県以南)、四国、九州(高隈山まで)
神奈川県 丹沢と箱根のブナ帯に普通に分布する。
用途 器具、家具、建築材
樹高は25mほどになる。
樹皮は暗灰色で、横長の皮目が並び、サクラの仲間の樹皮に似る。薄く剥がれやすい点はカバノキ。
材は重く堅い。
枝を折るとサリチル酸メチル(サロメチール)の匂いがする。


丹沢
東沢
080517
ミズメ幹
葉は、新しい枝(長枝)に互生し、翌年からは短枝に2枚づつ着く。写真は2年枝。葉身は卵形、先は鋭尖頭、基部は浅い心形か円形。縁には重鋸歯がある。

群馬県
みなかみ町赤谷
080802
ミズメ葉
雌雄同株雌雄異花
5月頃に、展葉と同時に開花する。雌花序は円柱形で、短枝の先端に1つづつ上向きに着く。
雌花

群馬県
みなかみ町赤谷
080511
ミズメ雌花
雄花序は長枝の先端部に、前年の秋から作られる。葉芽の開出と一緒に下垂して開く。黄褐色の小さな花を多数つける。 雄花

群馬県
みなかみ町赤谷
080511
ミズメ雄花
果穂は、雌花のそのままの形で太くなる。3裂した果鱗が、広い翼のある小さな(3mm程)の堅果を包み、球果状に果穂を作っている。
10月ころ熟し、中から翼をもった堅果が風により散布される。


群馬県
みなかみ町赤谷
080907
ミズメ実
枝の先に雄花の花芽がつき、下の側芽に雌花と葉の混芽がつく。雄花の花芽は無柄で長楕円形。混芽は楕円形で先がやや尖る。芽鱗はつやがあり、褐色で周辺が濃い。
カバノキ科ハンノキ属やカバノキ属のそれとよく似る。
冬芽

群馬県
みなかみ町赤谷
081207
ミズメ冬芽

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