自然公園指導員日誌(2006年2月23日表尾根)

 

アイゼンまで新しく購入して、檜洞丸に登る用意をしていたのだが、所要時間の見積もりを間違え、途中で渋滞に巻き込まれ、登り口まで行き着くことを断念した。そこで、表尾根で、最近歩いていない区間を歩いた。近頃春が近づいたせいか、すっきりした晴れが少なくなった。この日も、晴れたり曇ったり、一日中もやがかかったようだった。宮が瀬と蓑毛を結ぶ県道の、ヤビツ峠を北に少し下ったところに富士見橋がある。そこから歩き始めた。
(例によって、樹の名前、写真をクリックすると説明ページにジャンプします)

 

2月23日(日) 富士見橋 〜 二の塔 〜 三の塔 〜 新大日 〜 長尾尾根 〜 境沢 〜 札掛


富士見小屋の前の空き地は、小屋の駐車場で、1日500円だそうだ。横の林道を、登り口の方へ少し入ったところに、スペースがあり、そこに駐車した。
初めの内は杉の人工林を登る。林道をこえると、なんとなく尾根路になってくる。朝のうちの尾根筋は、小鳥がさかんに鳴いている。二の塔山頂に近づいて、後ろを振り返ると大山の姿が、きれいな三角形に見えた。

上:登山道入り口 右:西から見る大山の姿

小鳥の声は賑やかだが、なかなか写真には納まってくれない。やっと撮れた数枚。尾根を越えようとする鳥がいて、ノスリかトビかと思ったら、カーカーと鳴いていた。そう言えば、以前、南アルプスの広河内岳の山頂にもカラスがいた。

左:ホオジロ 中:虫の穴をつつくコゲラ 右:表尾根を越えるカラス

二の塔から三の塔にかけて、稜線沿いの雄大な眺めが続く。


左上:富士山と、手前右から檜岳、伊勢沢ノ頭(前回のルート) 富士山はこの後見えなくなった。
右上:三の塔より、これから歩く稜線。左端が塔ノ岳、中央少し低く新大日、右端が丹沢山。新大日までが今日のルート。
左下:三の塔より、直下の烏尾山荘。これでも一応山頂。
右下:向かいの大倉尾根を見る。屋根は花立山荘。向こうの尾根は大丸、小丸。

尾根筋の樹木は、強風のため灌木化したり、枝が曲がったりする。また、そうでない樹もある。冬は、樹の筋を見ることができる。以下の写真は、何の木でしょう。

表尾根はさすがに丹沢の顔、登山者も多いのでルートは良く整備されている。携帯が通じる場所も多く、緊急時の連絡先などが、ルート表示と一緒に掲示してある。また、危険なところには、鎖や木橋がしっかりと取り付けられいる。



左:道標と緊急時の連絡先(三の塔にて)
下:行者岳〜新大日間の痩せ尾根


それに対し、帰路の境沢を降りる登山道は、かなり危険な箇所がある。少なくとも、最近人の通った足跡は無かった。

左:崩落し、大きくえぐれた登山道(トラロープが渡してある) 右:腐朽した木橋

沢沿いまで下りると、沢歩きと高巻きのような印象になる。ルート判断を慎重にする必要がある。沢を跨ぐようなところには、道標があるので間違えることはないと思う。

境沢林道に出て、札掛に近づくと、渓流釣り場と、岩魚の養殖場がある。札掛一帯の沢は、すべて管理釣り場になっていた。驚いたことに、この養殖場に、巨大なメタセコイアが植えられていた。少し離れたところにもあり、総数10本くらいあるのではないか。大きさから言って、実生で40〜50年、この場所で育っているのだろう。

左:丹沢山中のメタセコイア
上:渓流釣り場の看板

 

 

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