新春の丸川峠

 

2002年1月6日

 

6時50分起床。

急ぐ旅ではないので相模湖まで下の道を行く。9時過ぎ相模湖インター。

勝沼で中央高速を降り塩山に向かう。

10時30分裂石に到着、ここまでは順調。

しかし、林道に入ってすぐに坂道が凍結していて車で登るのは無理そうである。

そうなると大菩薩嶺までの往復はどう考えても不可能になる。

 

そこは気楽な山歩きである。

しばらく地図とにらめっこをし、少し手近にある丸川峠を目指すことにする。

道端に車を停め支度をし歩き始める。

林道はこの先、冬季通行止めとあり、日川に抜けるのは4月?以降でないとできないらしい。

 

途中、日陰ではつるつる滑る林道から分かれて丸川峠に向かう山道となる。

新雪の上を歩く。寒いが気持ちよい。

銃を持った猟師に出会う。あいさつをする。少し不安になる。

壊れた林道から山道に入ると、息が荒くなってきた。

雪はさらさらしており、下の土も濡れていないので混ざると黄粉菓子のようになる。

登りは滑らないがくだりは怖いかもしれない、と思いながら

靴チェーンの無いことを悔いる。アイゼンは脱着がめんどい。

 

途中、女性1人をまじえた3人パーティが降りてきた。

時間的に見ると山小屋で泊まったのだろう。大菩薩の湯に入って帰るのか。

登るにつれ後ろを振り返ると南アルプスが見えてくる。

100%の晴天が素晴らしい。

別の猟師が降りて行った。しばらくして下の方で鉄砲の音がする。続けて5発。

 

12時過ぎに峠の小屋(丸川荘)に着。

小さな木のテーブルが2脚ある。雪をどけて昼食にした。

誰もいないと思った小屋の中からテレビ(ラジオ?)の音がする。

小屋の主人か。ガラス窓に丸川荘のホームページの紹介があった。

 

小屋からは、南アは見えないが富士山が正面に座っている。

小さな笠雲が山頂に乗っかっていた。

大菩薩嶺から夫婦連れがおりてきた。あいさつをすると奥多摩側に降りていく。

と思ったら、小屋の向こう側に行って、雪の中に座って昼食をとっていた。

確かに3人座るのは窮屈なテーブルなのでしょうがないか。

小屋の中からは相変わらず物音がしてくる。

 

アイゼンを付けて下り始める。

濡れた手袋をしていたら指がしびれて感覚が無くなった。

指先を口に入れて温める。なかなか感覚が戻らない。

凍傷になるのではないかと心配になった。

 

下りはゆっくりと樹木を観察しながら行く。

立ち止まると、音が無くなる。

透明の太陽の光だけが降り注ぐ。冬の山だ。

冬芽で樹木の種類を判定する本を持ってきたので練習する。

葉で判定するより難しい。

コナラ、イヌブナ、ブナ、リョウブ、ナツツバキ、コハウチワカエデ、が今日の成果。

 

雪が溶けて固まりになるので、途中でアイゼンを取り外す。

3時30分に車に戻る。

 

中央高速には乗らずに20号線をひた走る。7時に家に到着。

 

 

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