オカトラノオ

学名 Lysimachia clethroides
別名
岡虎の尾 分類 サクラソウ科オカトラノオ属 (多年草)
長い花序を虎の尻尾に見立てた名。仲間の種と比べ丘陵地に多いのでオカがついた。 APG分類 サクラソウ科オカトラノオ属 (多年草)
原産・分布 北海道、本州、四国、九州。朝鮮、中国。
神奈川県 全域で普通に見られる。日当たりの良い丘陵地、草地に生える。
花の時期 6月〜7月


高さは60〜100cmになり、茎の先に長さ30cmほどの総状花序をつける。
日向でも日陰でも発芽し育つ。種子繁殖だけでなく、地下茎を伸ばしてその先に新しい芽を出して殖えるため群生する。
上野原市秋山 150616


花穂は揃って同じ方向を向くことが多い。日の差す方向に見える。
上野原市秋山 150616


若葉は基の方が赤みがかり美しい。
上野原市秋山 130517


茎と葉。葉は互生する。茎と葉裏、葉縁に白い短毛がある。
神奈川県二宮町 110626


名前の元となった長い花序。花は下部から咲き始め先端へと移る。一度枝垂れた穂先の先端がすこし上を向く形状が虎の尻尾に見える。
花言葉 「忠実、貞操、優しい風情、清純な恋、騎士道」など。
属名のLysimachiaが古代ギリシア マケドニアのリュシマコス王がこの花で猛り狂った牛を鎮めた故事によっている。騎士道の花言葉はそこから。
群馬県みなかみ町赤谷 100703


花冠は1cm、花弁は合弁花であり深く5裂する。
神奈川県二宮町 110626


果実は刮ハ。熟すと果序は花の時期よりもさらに長くなり、
軸はほとんど横向きになるので、一つ一つの果柄は上を向く。
上野原市秋山 110827


長くなった果序。30cmくらいになるものもある。
上野原市秋山 110827


初めはまだらに赤くなるが、最後は全身紅葉していた。
上野原市秋山 121111


芽生え。伸びた地下家の先から芽を出す。
上野原市秋山 150419


地下茎(根茎)と根。
右横に走るのが、親株から伸びてきた昨年の地下茎。その地下茎の先端から、今年の茎が地上に伸び、地下には多くの根が伸びている。左横に向いた2本が今年の地下茎。伸びた先に来年の芽をつける。
上野原市秋山 230530

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