チャドクガ 学名 Euproctis pseudoconspersa
分類 鱗翅(チョウ)目ドクガ科
加害樹 ツバキサザンカチャノキ、稀にその他のツバキ科
葉の裏側の卵塊で越冬し、4月中旬にふ化する。幼虫は群集性が強い。
約55日の幼虫期間ののち、地上の落葉下などで蛹化し、6月に成虫になる。その後7月頃より2回目の被害が発生する。
加害部 幼虫(葉・食害)
加害時期 2回/年(4月〜5月、7〜9月)
防除方法 市販のスプレー殺虫剤などで有効。散布面積が大きい場合は、スミチオンなどの、有機リン系殺虫剤も効果がある。
人への害 幼虫の毛に触れると、激しくかぶれる。死骸や脱け殻でもかぶれるので要注意。
茶褐色の鱗粉が羽に目立つ。夜の明かりに飛来して朝を迎えた。 成虫

横浜市
港北区
070706
葉の裏側の卵塊は、親(ガ)の尾毛で覆われており、冬〜春先に丹念に探せば見つけることができる。この時に、葉を摘んで駆除するのが一番簡単。 写真上
卵塊

写真下
1齢幼虫

世田谷区
040426
頭部を並べ、体を互いに密着させて、葉裏を食害する。幼齢期は葉肉だけを、大きくなると葉全部を食べる。 2回目の発生幼虫

横浜市
030908
1枚の葉を食べ尽くすと、集団で枝を渡って、別の葉に移る。 他の葉へ移動開始

横浜市
060607
葉の裏側に群生し、集団で食害する。幼齢期の食害部は、食痕が薄く透けて見える。
写真は、葉脈や葉柄が部分的に残っている食痕。集団で食害し、集団で移動するために、葉を全部食べてしまうのは、難しいのかもしれない。
ツバキ葉食痕
060710

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