イヌビワ 学名 Ficus erecta
別名 イタブ、イタビ、チチノミ
犬枇杷 分類 クワ科イチジク属 (落葉小高木)
実がビワの実に似ているが、ビワほど味がよくないので、イヌを冠した。本当はビワではなく、イチジクと比べるべきだろう。 原産・分布 本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮(済州島)
神奈川県 沿岸域では普通に見られる。内陸の丘陵地や山地には無い。
用途 特になし
海の近く、と言っても横浜市なら港北区や、保土ヶ谷区などでも見ることができる。雑木林や藪に、普通に生えている。
樹皮は灰緑色〜灰白色で、小さな皮目が縦に、多数並び、縞模様ができる。


品川区
林試の森
050325
葉は互生(らせん状)し、葉身は倒卵形、先は鋭尖頭、基部は心形。縁は全縁で両面ともにほぼ無毛で、質はやや薄い。
写真のように、洋梨の頭のような、基部が特徴的。


横浜市
根岸森林公園
040507
雌雄異株。
写真は、雌花のう。秋に果のうになり、熟すと紫褐色となり食べられる。雄花のうも赤くなるが食べられない。
イヌビワコバチが、特別な共生関係をもっている。
花のう

横浜市
根岸森林公園
040507
写真は、雌花のう(多分)なので。熟せば食べられる。イチジクのようで、甘い。 若実

横浜市
港南区
020619
一年枝は緑色で、枝を一周する輪(托葉痕)がある。冬芽の頂芽は大きく、円錐形となる。 冬芽

神奈川県
二宮町
050123
イヌビワの変種。
写真は、港区の自然教育園近くの空き地に、自生していたもの。神奈川県でも稀に見つかる。
ホソバイヌビワ葉

港区
自然教育園
040417

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