カツラ 学名 Cercidiphyllum japonicum
別名 オカズラ、コウノキ
Katsura tree(英)
分類 カツラ科カツラ属 (落葉高木)
カツラの落葉には芳香がある。カツは香出とする説がある。葉は抹香にする。別名のコウノキはここから。英語名は、和名をそのまま。 原産・分布 北海道、本州、四国、九州
神奈川県 自生は丹沢のブナ帯に分布。シイ・カシ帯では逸出と思われる。
用途 公園・街路樹、建築・器具・家具・楽器・土木・機械・船舶・彫刻材
谷沿いなど、水湿のある雑木林に生える。幹は直立し、樹高30m、胸高直径2mになるものもある。一つの株から、数本の幹を出す。
日本と中国にのみ自生する特産科。


横浜市
岸根公園
040411
カツラ樹
樹皮は暗灰褐色。若木では平滑で、横長の皮目が目立つ。老木では。縦に裂け、薄片状に剥離する。

川崎市
東高根公園
040227
カツラ幹
短枝長枝があり、葉は長枝には対生(場合により互生状もある)し、短枝には1つつく。葉身は広卵形で、基部は心形。葉脈は5〜7の掌状脈。縁には鈍鋸歯がある。

立川市
玉川上水
030504
カツラ葉
雌雄異株
4月頃、葉が出る前に、葉腋に小さな花を開く。花弁も萼もなく、基部は苞に包まれる。
雄花には、多数の雄しべがあり、葯は淡紅色。
花言葉 「不変、憂鬱、夢想家」
雄花

横浜市
港北区
070328
カツラ雄花
雌花は3〜5個の雌しべがあり、柱頭は糸状で淡紅色。
同様に、花弁も萼もない花には、フサザクラヤマグルマがある。どれも古い種と言われる。
雌花

東京都
新宿区新宿御苑
070318
カツラ雄花
果実は袋果で、やや反り返った円柱状。熟すと帯黒紫色になり2裂する。先端に翼のある種子を出す。 若い袋果

横浜市
根岸森林公園
040507
カツラ袋果
秋には黄葉する。
さらに茶色になり落葉すると、独特の甘い香りを出す。初冬のカツラは、歩いていても、匂いで分かる。何故、落葉が香るのか、よく分からないでいる。
黄葉

横浜市
港北区
(植栽)
061120
カツラ黄葉
側芽は対生する。通常側芽は翌年以降は短枝となるので、冬芽の基部に葉痕が重なり、写真のようになる。
枝の先端の冬芽は、牛の角のような形の芽が2個並ぶ。この芽が翌春、長枝となるため、2さ分岐の枝となる。
冬芽

川崎市
東高根公園
040227
カツラ冬芽

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