オオバヤシャブシ

学名 Alnus sieboldiana
別名
大葉夜叉五倍子 分類 カバノキ科ハンノキ属 (落葉小高木)
葉の大きなヤシャブシの意。ヤシャブシを参照。 原産・分布 本州(関東地方〜紀伊半島)、八丈島
神奈川県 ブナ帯を除き、ほぼ全域に分布。山地では植採が多い。
用途 砂防・緑化樹
海岸近くの山地に生える。
根に根粒菌をもち、痩せ地でも育つので砂防緑化樹として各地に植えられる。
樹皮は灰褐色で皮目が多い。縦に筋がはいる。
見分け方(ヤシャブシ)


丹沢
丹沢山
040802
葉は互生し、葉身は卵形、基部は円形だが左右不同。縁には鋭い重鋸歯がある。

神奈川県
二宮町
080427
雌雄同株雌雄異花
3〜4月、葉に先立って開花する。尾状の雄花序は無柄で、前年の葉腋に1個づつ付き、開くと下垂する。雌花序は、雄花序より上の側芽に1個づつつき、有柄。雌花には花被が無い。
雌花序が雄花序より上部につくのがオオバヤシャブシの特徴。
前年の果穂も木質化して残る。
雌花序(上)
雄花序(下)

伊豆
天城峠
050330
花序はそのまま松ぼっくり状の果穂となる。ハンノキ属の特徴で、多くの実が密に集まった多花果に分類される。熟すと広楕円形で斜上する。
果穂の鱗片(苞)は木質化し翌年にも残る。
若い果穂

神奈川県
二宮町
080427
熟した果穂が乾燥すると、鱗片の間から実が出てくる。翼を持つ堅果は長さが3mmと小さい。翼は果皮が変化したもので、風で遠くに飛ばされる。
一見、痩果あるいは翼果に見えるが、分類上は堅果。
果実

神奈川県
二宮町
080427
頂芽は葉芽で、紡錘型、先端がとがりつやがある。雄果穂は俵型で前年の葉腋に側芽として1個づつつく。雌果穂は頂芽と雄果穂の間に0〜2個つく。 冬芽

神奈川県
二宮町
090222

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