シナアブラギリ

学名 Aleurites fordii
別名 オオアブラギリ
桐油樹(中)
支那油桐 分類 トウダイグサ科アブラギリ属 (落葉高木) 有毒植物
葉がキリに似ていて、種子から油(桐油)をとったための名。中国に自生する種のためシナがついた。 原産・分布 中国原産
神奈川県 自生はない。
用途 器具、桐油、樹皮からタンニンの採取
日本で自生するアブラギリに似ている。花や果実が大きい。

厚木市
自然保全センター
070930
アブラギリ樹
樹皮は灰褐色で全体的に凸凹し、皮目が目立つ。

厚木市
自然保全センター
(植採)
040821
アブラギリ幹
葉は互生し、長い柄がある。葉身は心形で、浅く3裂するものがある。葉脈は5本の掌状脈。先は鋭尖頭で、縁は鈍鋸歯がある。葉柄の上端には2つの腺点がある。
質、形ともにイイギリに似ている。


厚木市
自然保全センター
050512
アブラギリ葉
雌雄同株、雌雄異花。
5〜6月に枝の先に円錐花序を付け、白い花が咲く。花弁は5枚。雄花序、雌花序になる。写真の花序の雌雄は未確認だが、雄花に見える。


厚木市
自然保全センター
050512
アブラギリ花
果実は刮ハで、3〜4.5cmの扁球形。先が尖るのが特徴。中華の肉まんのような形。刮ハは3〜5室からなり、種子は3〜5個。

厚木市
自然保全センター
040821
アブラギリ実
若い実を切ると、油分が滲み出てくる。かなりの量が含まれている。
桐油は、かつては紙にしみ込ませて油紙とし、和傘や提灯を作った。絶縁用ワニス、塗料、印刷用油として使われている。
実の断面
040821
アブラギリ実断面
もう葉が出ているかと思っていたら、まだ冬芽の状態だった。と言っても、少しふくらんでいる。頂芽のみ大きく、側芽は発達しない。 冬芽

厚木市
自然保全センター
060409
アブラギリ冬芽

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