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今日のひとりごと(2009年)

2009年11月25日 (水) 曇りときどき晴れ  子安台公園

神奈川区の公園管理で、子安台公園にきた。名前は聞いていたが来るのは初めてだった。すぐ隣に浅野学園があった。国道一号線とJRの線路の間にはさまれた小高い尾根状の丘陵にある公園で、キリンビール工場が目の前にあり、京浜工業地帯が目の前に広がる。眺めは良かった。この子安台公園の下に新しい首都高速が作られていて、ここから地下に入り、ふたたび地上に現れるのは新横浜の北、第三京浜の港北インターだそうだ。
ひょっとするとと思ってIphoneで地図を見てみると、この尾根筋に少し行くと杉山神社があった。僕が50年以上前に通った幼稚園である。当時も今も高台にあり、その参詣の階段が急で長かった思い出がある。そうここは、いわゆる近くにある故郷の際縁部で、小学5年での引っ越しが無ければ通う予定の生麦中学校も、この公園に隣接していた。
午後になると日が差し、公園の木々の黄葉が鮮やかになった。

2009年11月17日 (火) 雨  冬鳥

東京の清瀬のマンションの植採管理で、O園の手伝いに昨日と今日参加する。片道(特に朝は)2時間かかるので、家を6時前に出る。
昨日O園の置き場を出て府中街道を北に、途中から多摩川沿いの土手道を走ると、多摩川の上空をたくさんの点が移動しているのが見えた。。渡り鳥だ。30〜50羽の群れはV字になり、10羽前後の群れは縦や横の一直線になっている。どれも上流から下流に、つまり北から南に向かっている。大きな群れ小さな群れが思い思いの飛行編隊を組んでパラパラと通過していく。朝の7時過ぎである。そろそろ終着点なのか、これからさらに遠くに行こうとしているのか、どこまで飛んでいくのか分からない。
ずっと上空を飛んでいて鳥の種類は分からないが、川を渡りの目印(通り道)としているのだろう。夜間飛行をしてきて、これから羽を休めようとしているように思えた。
今日の朝は雲が厚く、雨が落ち始めてきている。多摩川の土手道から上空を見ても黒い点は見えない。やはりこんな天気の日には渡りもお休みか。

2009年10月27日 (火) 晴れ  ナンバンギセル

旭区の古いマンションの草刈りに行った。午前中に遊水池の回りの草を刈る。フェンスに絡んだクズがひどくて、皆で悪戦苦闘した。クズの中に見なれない葉を発見。今までも、ヘクソカズラやスイカズラ、なかにはツルウメモドキがときどき混ざっていたが、それらとも違う。こうゆう時の何か違うけれど何だっけ、という感覚は嫌なものである。すぐにクマヤナギだと気がついたが、懐かしいものに思いがけないところで出会った感じだった。家に帰って「神奈川県植物誌」で調べると県内の丘陵地を含めどこにでもあるとなっている。しかし多くは丹沢山中、群馬の赤谷、新潟の三面など山中で見ているので違和感がある野だろう。毎年つるが切られてしまうので、30cmの太い株から若いツルが萌芽している。
午後には駐車場の脇の、ススキが一面に生えた法面の草刈り。ススキをあらかた刈り終わり、ふと地面を見ると青い花びらが所々にある。秋の枯れ始めて草刈りの中で青紫の花は?
聞くとススキの寄生植物だという。だから葉が無く、地面から花を出すとも言われる。形が昔のキセルに煮ているのでこんな名前がついた。これも神奈川の植物誌では県内全域に自生するそうだ。
こんな面白い花がススキの株もとに咲いていると思うと面白い、ただそれを意識してしまうとススキの草刈りができないのではないか、と悩む。

2009年10月24日 (土) 曇り  国立女性教育会館

昨日、森林学会関東支部大会で今年の研究成果を報告させてもらった。直前の発表者のpptの図が表示されないというアクシデントがあり、報告がなくなり自分の発表時間まで待ち時間ができると、小さな会場からパラパラと人がいなくなり、数人が残ったちょっと寂しい状態になってしまった。ま、学会の大会はいつもこんなもんだ。この3年間、拝見している森林総研の顔が直前に入ってこられたので懐かしく思えた。
会場が埼玉県嵐山町の国立女性教育会館だった。なんとも古色蒼然とした名前の施設だが、研修室や宿泊施設が充実していた。次の日(今日)がふれあいの森の定例活動日だったので、折角なので会館に宿泊した。ビールを買いに外に出たが、コンビニを含め店舗を探すのに苦労した。観光地でもないふつうの田舎(郊外)なのだろう。
宿泊の部屋はシングルでも広くゆったりしていた。部屋の風呂以外に大浴場はあるのだが、大浴場は女性用で隣の小浴場が男性用だった。隣からは女性の声が聞こえるが、小浴場は一人だった。この日宿泊している男性は自分一人なのかもしれない。さすが女性会館だ。
今朝は少し早く起きて敷地内を散歩した。ニシキギが赤い実を付け、モミジバフウが綺麗に紅葉していた。
ふれあいの森活動は10名ほどの参加で、11月に予定している間伐体験のイベント準備を行った。定例活動日がイベントの準備で終わるので、本来活動の時間がなかなかとれないでいるようだ。やはり月に2回の活動にする必要があるのではないかと思う。

2009年9月28日 (月) 曇り  けが

K造園の仕事で、小さな公園の植採の剪定をした。この類の仕事ではいつものことだが、3〜4年ごとの剪定なので、各枝の先3〜4年分の枝葉をまとめて切り落とす必要がある。言ってみれば小さな木の伐採を、各枝ごとにやっているみたいなものである。大きな枝葉のかたまりが、バキバキ・バサバサ・ドサッと落ちるので結構あぶない。剪定が終わると、各枝の先にパラパラと葉っぱが残る程度で、葉の量としては1/100程度になってしまうのではないか。樹としてはものすごいストレスのはずである。
どういう訳かこの時期に常緑樹の剪定の指示が多い。夏の間の光合成生産物は、自分の成長のためにフルに使用しており、栄養物としてのストックはこの時期にはほとんど無いハズ。これからの秋の季節、11月頃までの間に冬越えのための養分を蓄える。従って今葉を丸裸にすると、大きく成長したが瘦せている(皮下脂肪の無い)青年から職(生産財)を奪うみたいなものだ。大きな体を維持し、冬越えのための養分を作ることもできずに、最悪は枝が枯れていく。
まあ自治体の担当者は、木が枯れることより予算の枯れることの方が心配なのだろう。どこでもそうだが、公共の場の樹木は消耗品である。
クスノキを切っていて、ノコギリが勢い余って、枝を支えていた左手の手首に当たってしまった。用心をしていたので、引いて傷口を広げることはなかったが、当たった勢い強かったのか、手首全体が響くように痛んだ。
仕事が終わるころには出血も納まり、傷口も小さいのだが、親指がなんとなくしびれている。家に戻ってからもしびれは治らず、皮膚の感覚も薄れている。傷口の回りを触ると手首全体が思い切り痛い。骨と皮膚との間にある神経を痛めたのかもしれない。

2009年9月20日 (日)  首都低速道路

海の森の植樹祭の日。イベントブース用の展示物を運ぶために、朝、新宿の聚の事務所に行く。連休2日目の朝で都心の道路はガラガラだった。事務所に着くとIさんはおらず、携帯に電話をすると寝坊した!、とのこと。仕方なく30分ほど車の中で待つ。
荷物を積んで出発。遅刻しないためにはやはり首都高をちょっと飛ばした方が良いかなァ、と近くのICから首都高に入ったところが渋滞の真ん中だった。アレーェ、何でェ、下の道はガラガラなのに?!
それでも何とか遅刻せずぎりぎりセーフで海の森に着いた。秋晴れの強い日差しで日焼けする1日だった。
植樹祭が無事終わり、荷物を積んでまた事務所まで戻るのに、もう渋滞はしていないだろう少しでも早く楽して帰ろうか、と台場から首都高にのるとやはり渋滞だった。それも新宿方面はずっと赤い表示が続いている。台場で入ると芝公園まで出口が無い。20分ほどかかって芝公園で降りると、あとは地上の道を行く。普段と比べるとだいぶ空いている。下から首都高を見るとやはり渋滞していた。
なんとも珍現象のような気がした。誰が何のために首都高にのるのか分からない。無料の道の方が信号がある分遅くても、渋滞のイライラはない。ETC割引だとかいろいろ原因は考えられるが、そうだと分かれば、地上の道が空いていることは良いことのような気がする。東京に用がなく時間が余っている人は首都低速道路にどうぞ。

2009年9月17日 (木)  森林学会関東支部大会への参加

日大での研究成果を毎年森林学会関東支部に発表している。今年は、どことなく行き詰まっていて、新しい取り組みがまだ軌道に乗っていない。どうしたものかと悩んでいたが、8月末の申込みの締め切りで、ともかく何かを出すことにした。確かにタイミングが悪いが、今何も出さないと今年の成果がゼロになりそうな気がして申し込んだ。
報告できることは決まっている。樹木の葉のインピーダンス測定である。今年は6月ころから、電解質の水溶液を使った測定を試している。自分では水電極と呼んでいて、今のところ測定そのものはうまくいきそうではある。が、実験データへの考察が充分にできそうもない。そもそも水電極でなぜ測定ができるのかをまだ充分に理解できていない。
とりあえずは申し込んでしまったのだから、できない言い訳をしていても仕方ないので、できるだけ条件を変えた測定データを採るしかない。今日はKCL水溶液を使って32ケースのデータをとった。家でグラフ化してみると予想していたよりも解釈しやすい印象になった。むむむ、何とかなるかな・・

2009年9月14日 (月) 晴れ  山手

K造園の仕事で、横浜の山手にあるカネボウの教育センターにきた。敷地は、山手の森の一画がそのまま残ったような自然で、幹回り2mを越えるようなスダジイ、ケヤキ、タブノキが生い茂っていた。建物回りも、長いあいだ手を入れていない雰囲気で、タブノキやヒサカキ、イヌビワの実生がどんどん大きくなりつつある状態だ。
実生を切り、この森の下回りの見通しをよくし、さらに高木の剪定をするというのが仕事である。自然樹形でガンガン育ってしまった木を剪定するのは結構疲れる。まず枝の先まで行く必要があり、しぜんと高所になる。それをできるだけ手元で切ろうとするから大枝をミシミシ・バキバキ切り落とす必要がある。そうやって切った木はそれなりに惨めな姿になる。一度自然樹形に育ってしまった木は、できるだけそのままにしておきたい。
久しぶりに5mを越える高所での作業をしたせいか、風呂に入るとグット足腰に疲労感があった。木の上は意識の外で緊張するし、2連梯子の上り下りだけでも足が疲れる。
石川町から山手トンネルを抜けるといわゆる山手になる。勝手な個人的な印象だが、短いトンネルだがそこを抜けると何故か南の地に来たような雰囲気になってしまう。太陽が明るくなるような気がする。本牧や山手の地名にそんな印象を持っているのは僕だけだろうか。

2009年9月12日 (土) 曇り  グリーンセイバー交流会

理事を務めているNPOで育成・認定しているグリーンセイバー資格保持者の活動活性化のために、昨年からグリーンセイバー交流会を開催している。今日はその第2回目である。神奈川県と東京都の境、町田の三輪にある聚フィールドで開催した。資格検定委員である駒澤大学の清水先生を講師にお招きし、里山の秋を体感・学習・堪能する予定のプログラムだ。あいにく天候は曇りで、いつでも降りそうな空模様である。残念ながらさわやかな初秋の体感はできなかったが、40名弱のグリーンセイバーが集まった。
開始そうそうに上空をオオタカが2羽で旋回した。林の中を散策するとゴンズイの赤い実がありカンアオイの葉が群生し、東京・神奈川の県境の街の狭間にいることを感じさせない自然である。確かに横浜市の「子どもの国」と隣接した200ha近くありそうな緑の空間だからなのだろう。
そのフィールドでクイズをやったり、樹木の炭素蓄積量をしらべたり、ミニ植生調査を実施したり、事務局の苦心のプログラムを皆で実施した。何かやらされている感じがすることと、「交流会」の名としてはあまり交流になっていないような気はしたが、ともかく皆さん元気に楽しみました。
終わると鶴川駅に出て懇親会。こちらの方が本当の交流会なのかもしれない。

2009年8月28日 (金) 晴れ  期日前投票

昨日まで涼しくなっていた空気も今日は暑さが戻ってきた。
明日から東北地方に旅行に出るので、衆議院選挙の期日前投票に出かけた。ニュースでも、今回の期日前投票の利用者が多く、投票率ですでに3%を越えていると言っていた。区役所に開庁直後に着くと、会場にはかなりの人が投票に来ていた。本来の投票日より多いのではないかと思ってしまうほどだ。今回の選挙の投票率はかなり高くなりそうだ。区役所の帰りに、旅行の間、車が不要になるので、気になっていたタイヤ交換のために、近くの整備工場に車を預けた。
そのまま鶴見の石井スポーツに行ってみる。9月に閉店すると言う案内が来ていた。ザック、テント・シェラフ・マット・タープ・ツェルト・沢靴など山の道具はほとんどこの店で調達した。最近は新しく買うほどに出かけなくなったが、閉店するとなると何となく残念でもある。若者の登山離れとの声もあるし、実際に店に来ているお客も中高年が多い。繁盛していれば閉店することも無いだろう。小物をいくつか買って家に帰った。
先日、大学の構内でハイイロチョッキリが切り落としたクヌギの枝を拾ってきていた。旅行に出る前にこのチョッキリの飼育ポットを作ることにした。幼虫がドングリを食べ終わると、外に出て土中に潜って蛹化するそうだ。広口のビンの中に土を敷き、拾ってきたドングリ付きの枝を入れた。何としてもチョッキリが卵を、ドングリの中に生むところを写真に撮りたいものだ。

2009年8月17日 (月) 晴れ  檜洞丸

夏の丹沢は暑いだけでなく、尾根筋にまでアブがいて追いかけてくる。あまり気が進まないが、7月の予定を雨で取り止めたので、今月は丹沢に行くことにした。前日の予報では、晴れるが湿度は低いとのこと。
お盆休みが昨日で終わり、西丹沢自然教室の駐車場は車が3台停まっているだけだった。前日まではきっと入りきれない車が、道沿いの空き地にまで駐車していたのではないかと思う。しかし河原のキャンプ場には遅い夏休みの家族連れが、まだまだたくさん夏の遊びを楽しんでいた。
朝のひんやりした空気の中を歩き始める。登りは汗だくにはなるが、尾根筋に上がると風もさわやかで、心配したアブもおらず快適な山歩きになった。山道では登山者と行き合うことがほとんどない。この檜洞丸周辺にもソウシチョウの騒々しい鳴き声が多くなり心配になる。
山頂近くのマルバダケブキの花畑で、アサギマダラとカラスアゲハが群れていた。山頂ではキアゲハやナガサキアゲハ(らしき)もいた。山頂では、前日に塔ノ岳から丹沢山、蛭ヶ岳と縦走してきたと言うおじさんが、盛んに携帯電はをいじっていた。山頂の標識のすぐ横が、どういう訳かピンポイントで携帯のアンテナが立つ場所だという。
下山は石棚山ルートにしたが、時間の読み間違いで余裕がないことに気づいた。ひたすら歩き通して、自然教室に戻ったのが18時になっていた。

2009年8月6日 (木) 晴れときどき曇り  個人邸

藤沢の個人邸のお客さんから紹介されたNさんのお宅の庭の手入れに出かけた。マンションの1階の専用庭の手入れである。初めは気楽に考えていたが、脚立を車に積みながら、さて、この脚立をどうやって庭に入れるか。脚立を担いで、部屋の中を通ることはほとんど不可能だし、そもそも地下足袋のまま上がるのは失礼だが、いちいち脱ぐのも面倒だ。下見をしたときにはあまり考えていなかった。庭は前が3〜4mの段差になっている。
伺うとNさんも心得ておられて、通り抜ける廊下や部屋には新聞紙を敷いてくれていた。そこにだめ押しで細長くしたブルーシートを、上がり端に敷いて地下足袋のまま通り抜けられるようにした。また脚立は、下の駐車場から立てると庭のから何とか引っ張り上げることができた。なんとか道具類を運び込んで始めることができた。
マンションの庭とは言えもう30年経つということでどの木も大きかった。その木がしばらく手入れをされないでいたので、だいぶモジャモジャになっている。近所の庭を見てもどちらも大きな木が多い。太い枝をいくつか抜くと何とかさっぱりした形になった。一番暑い時期での強剪定なので、幹焼けの防止についてお願いした。
下の段に落ちた枝の片付けをしていると、「ちょっと伺いますが・・」と見知らぬ奥さまに声を掛けられた。道を聞かれるのかと思い、「この辺には詳しく無いですよ」と言うと、「うちの木も切って欲しい」とのこと。お宅の場所を確認したうえで連絡を待つことにした。
しかしマンションのお客さんの場合、常に住居の中を通らせてもらう必要があり、こちらも気を使うがお客さんも一日家を空けられないし、汚れた格好でウロウロされるので疲れるきがする。

2009年7月22日 (水) 曇りときどき雨  日食とインピーダンス

時々雨のまざる曇り空の中を大学に着くと、K先生が日食を見ましたかと聞いてくる。いまそこで日食の写真を撮った先生がいたのだそうだ。瞬間的に雲が薄くなり、欠けた太陽が見え、それをしっかりカメラに納めた先生がいる、何と運があり、執念深い人がいるものだ、とさかんに関心されていた。確かに見た、と言う人は外にもいるようだった。
確かに自分だって朝、ニュースで今日は日食だが曇り空で見えない、と聞いてあとは忘れてしまっている。ある種の執念と運と人とは密接な関係があるような気をさせてくれる日食だった。沖縄でも一番長い時間見ようとした人は雨でみれず、まあ見れればもうけものとした島に行った人はしっかり見ていたり。
大学での今年のインピーダンスは、少し方向を変えて調べている。今までは対象物を直接計ろうとして、金属電極やパッド型電極を使っていた。非破壊検査の一つに、液体の中に対象物を入れ、入れる前と後の電気特性の変化を調べる、と言う方法がある。言ってみれば水の中に、トマトをポチャと沈め、入れる前と後のインピーダンスの変化を見るのである。食品検査で使われている手法と聞く。
個人的には水電極と呼んでいるが、対象物に接するものは水であり極めて植物と均質な電極と言えるのではないかと思っている。少しづつ測定を始めている。水のインピーダンスを計れることがまず驚きだし、その中にバニラの葉を入れると確かにインピーダンスは変化する。変化はするがその意味解釈が難しそうだ。
大学からの帰りに、藤沢のマンション1階の庭の下見に寄った。30年前のマンションというがモダンな作りで、1階の専用庭も大分広い。どのお宅も大きな木が植わっているので驚いた。確かに当時植えた木も30年すれば大木になる。8月に約束をして辞した。

2009年7月18日 (土)  海の森でのライトトラップ

海の森での生き物調査の3回目で、虫調べだけを行う予定だが、今日は朝から夜の10時ころまでの活動計画だ。夜行性の虫を調べるための夜間調査として、ライトトラップを予定している。
昼間は定点としている3箇所で、各自任意に虫を探し、記録する。と言ってもよほど詳しくないと見つかる虫はどれも不明種であり、リーダに「これ何?]の質問の繰り返しになる。それでも探す目の数が多くなることで、一定エリアの中を満遍なく探すことができた。
3箇所を終わったところで東京テレポート駅に戻り、ファミレスに入って早めの夕食をとる。1日中曇りで太陽が出ることなく、風が心地よかったがやはり夏である。冷房の中に入ると気持ちが良い。
今回の目玉のライトトラップは、13年前に植樹した林地の中で行った。30分ほどで仕掛けを作り、発電機を回してライトをつける。周りが暗くなるに従って、蛍光灯のライトが明るくなる。しかしかなり暗くなっても、照らされたシートの上に虫は現れない。
本当の暗闇になった7時30分ころからコガネムシ(orアオドウガネ)やら○○ガやハムシなどが賑やかにやってきてくれた。山のなかでキャンプなどしていると懐中電灯やランタンに嫌というほど虫が集まるが、その勢いがいまいちである。8時を過ぎると新しい訪問者はぐっと減って、白いシーツがまた静かになった。
時間帯により訪問者が現れる可能性がある、とは聞くが、やはり海の森だからこれ以上は来ないのだろうと思わざるをえない。9時にはトラップを解体して後片付けをしてから帰途についた。
トンボやチョウなど飛翔力のある虫は、いろいろ確認できたが、全体の種類数となるとまだまだ少ない、つまり生物多様性の低い状態なのだろう。今年1年を通して観察し、さらには10年後を想像しながら、これから何をすると楽しい海の森になるのかいろいろ考えていきたいと思っている。

2009年7月1日 (水)  GPS-カシミール

iphoneのGPS-Xを利用して、丹沢などの山行きのルートの記録と、そのときに撮影した写真の位置情報の記録を保存しておきたいと思っていた。写真を撮ったときに気づかなかったことを発見しても、時間が経っているとどこで撮った写真か分からなくなっている。iphoneのカメラで撮った写真は、自動的に位置情報が記録されており、その場所を地図上に表示してくれるアプリもあるのだが、なんせiphoneのカメラなのでそれをあてにはできない。
一方、Garminなどの本格的GPSはそれなりに高額なので、そこまで出費する決断ができないでいた中でのGPS-Xだった。のだが、てもとにあったカシミールではそのデータが読めなかったり、変換ソフトを入手しても思うように動かなかったり、GoogleEarthでは航空写真上に軌跡を表示できても地図上に表示できなかったりして難儀していた。
今日、何の気なしにカシミールをVアップしたら、何とそのままトラックデータを読めて、おまけにデジカメプラグインを使ったら、既存の写真の位置情報推定まで一気にやってくれた(写真)。・・・すごい、というか何か呆気に取られている。フリーとは言え、あいかわらずすごいソフトだ。
残念なのは、既存のピクチャーツールではカシミールが作成した位置情報を読めないことである。ま、カシミールの2.5万分の1の地図上に表示をすればあまり問題はないことではあるが。ただし現地で再度この情報を利用するためには、写真をiphoneに転送し、位置情報を表示できないと意味が無い。まだそこまでは未確認である。

2009年6月21日 (日) 雨  ホームページの更新

6月に入ってから、昼間は個人邸のお客さんや懇意の造園会社の手伝いをして、夜は淑徳大学から依頼されているグリーンセイバーの講義の準備をする毎日で時間あるいは気分的余裕が無かった。雨の日曜日の今日は、一日かけて溜まっていたホームページの更新をやっつけた。
6月の赤谷の日には初めてのツツジ4種に遭遇したし、丹沢でも樹木園用の写真がいろいろ撮れていた。自分のホームページとは言え、いろいろなインデクスを付けたために、新しい種の登録が結構大変になってしまった。何とかならないものかと悩んでいる。
何とか7種の新規登録をしたが全部のインデクスを作り終えたわけではない。が、ともかく春から初夏のツツジをお楽しみください。

2009年5月31日 (日) 雨  雨の城ヶ尾峠

天気予報は曇りで微妙だったが、この時期の西丹沢を歩きたくて城ヶ尾峠に出かけた。檜洞丸のツツジを見るか、この裏丹沢にするかで迷ったが、ひょっとして賑やかなツツジ街道を避けるためにこちらにした。
しかしツツジはヤマツツジとサラサドウダン以外は見ることができなかった。ここにシロヤシオは無いにしてもトウゴクミツバツツジは何故咲いていないのか。もう終わっていたのかもしれないが、花殻さえ見えないのが不思議だった。一方サラサドウダンは今が見頃だったが、何しろ雨が降り出して、暗くびしょ濡れの林内ではさすがに目立たない花になってしまった。やっとサラサドウダンの季節にこの場にいるのに残念だった。
昼飯もカッパのまま取り、濡れながら尾根筋を歩いたが、そのつもりになれば雨の尾根もなかなか良い。残念ながら写真が撮れない。雨が時折激しくなるので菰釣山には行かずに降りることにした。

2009年5月17日 (日)雨のち曇り  亀戸天神のフジの手入れ

雨の中を6時過ぎに家を出て亀戸に向かった。日曜日の雨の朝の上りの横須賀線は空いていて、ゆっくり座ってうつらうつらしているうちに錦糸町に着いてしまった。今日は花柄つみと施肥作業の予定と聞いている。この雨の中参加者がいるのだろうかとふと心配になったりしたが、フジ棚の下ではすでに作業が始まっていた。雨の日は、足場が滑りやすいのや、上を向いての作業でカッパの袖が濡れ、眼鏡が濡れヨゴレ前が見えなくなる等々、およそ良いことが無い。それでも同じフジの春夏秋冬を知り、晴れの日だけでなく雨の日のフジを知ることも、何か良いことがあるような気がしている。
今年のフジの花は大きなムラが出てしまった。咲いた樹はいつもの通り咲いたが、まったく花をつけない樹が多かった。全体としては昨年の半分の量の花だったような気がする。これは事件である。樹木保護協会が手入れを初めて最初の試練である。先日、地元の商店街の店主への説明会があったそうで、Y先生がいろいろ説明されたことを聞いている。商店街の売上減が、フジの花せいとはあまり思えないが、苦情を言われれば拝聴するしかない。
花柄つみも、例年どおり手間のかかる棚と、見上げて「ここは無いな」と通り過ぎる棚もあり、雨にもかかわらず順調に終わった。昨年の花芽分化のころの気候がおかしかったのではないか、と言うのが我々の推測原因ではある。例年だと花がたわわに咲く短枝の固まりもすべて葉になっている樹が多い。短枝に花が咲かない、という状態を初めて見た。自然を見くびり慢心していたような気もする。ここでは花咲爺が仕事ではあるが、たかがフジ、されどフジ、相手も生き物だ。

2009年5月16日 (土) 曇り  ふれあいの森 植樹祭

埼玉県嵐山町の損保ジャパン首都圏ふれあいの森で植樹祭をおこなった。埼玉支店の社員を中心に200名の参加者があり、首都圏では初めての企業の森ということもあって損保Jの社長、これからパートナーになる日本興亜損保の副社長さんなども参加してにぎやかなイベントになった。
植樹の終わった午後、参加者は自然探しのビンゴゲームでふれあいの森の自然に触れた。アマガエルを見つけた女の子や、壊れた去年のスズメバチの巣を見つけた男の子、ビンゴを全部見つけた子、どの子も眼を輝かせていた。短時間だったが、自然の楽しさをあらためて感じとってもらえたのではないかと思う。
植樹祭の準備では、プログラム全体を企画・準備した聚の埼玉チーム、この日の応援をしてくれたワクワクPr他会員の皆さん、損保ジャパンのご担当の皆さんお疲れさまでした。特に損保の担当者は社長参加のイベントということで気苦労も多かったのではと思う。
ふれあいの森は、本当はこれからの活動が重要なのだけど、ともかくイベントが終わるとホッとしてしまう。社員の皆さんも、200名来られては大変なので、10名でいいから毎月活動に参加して欲しいなあ、とTさんたちと話した。

2009年5月10日 (日) 晴れ  海の森の生き物調査

東京都の進める海の森プロジェクトで、海上にできる人工島の生き物の調査を継続的に行う計画でいる。生態学的な厳密な調査は都が行うので、我々NPOは市民が楽しみながら行う生き物調査を考えている。今年そのプログラム作りが目標で、季節を通して海の森予定地に入る計画でいて、今日はその1回目である。
調査対象としては植物、鳥、虫の3部門を想定しているが、必要に応じて哺乳類や爬虫類も調べるつもりである。それぞれの部門を専門の方にお願いしている。単に調査をするだけでなく、市民が楽しめるプログラムを考えなければならないので、いろいろな分野の人の知恵をお借りする必要がありそうだ。今日は聚の会員が2人参加してくれている。
昨年の予備調査では(当然だが)、下層植生が乏しく、土壌動物や昆虫の種類も限られていることが分かっている。この状態が、市民の植樹などによる活動でどのように多様性のある森になるのか、市民みずから調べ、次の活動へフィードバックして計画できるようになるのが目標と思っている。そのためには単に植樹をするだけでなく下層植生や土壌の持ち込み、虫を誘因するための仕掛け作りなども考えられる。もともと何も無いゴミの島に作るビオトープである。生き物調査と森作りを組み合わせることで、いろいろと面白い実験ができ、市民が作りたい森ができるのではないかと思っている。
お偉いさんは明治神宮の森を目標に思っているようだが、お仕着せでない森を市民がどのようにデザインするのか。親から子へその思いを伝えられたら大成功である。
とは言え、役人は計画に市民が参加するのを嫌う。まして今の都はオリンピックで浮かれている。オリンピックが実現すれば海の森も乗馬会場に変身する計画だそうだ。先日参加した「市民参加」シンポジウムでの意見を絵に書いたような、典型的な市民参加型環境活動である。
(写真は海の森にあったシナサワグルミ?の実)

2009年4月23日 (木)  一番、地球にやさしい木

聚の事務局で、ある問い合わせの電話に応対した。
電話の向こうは滋賀県のある会社で、お客さんの工場の一画に空きスペースができたので植樹をしたいと言われ、今話題の二酸化炭素を多く吸収する木を植えたいと言われたのだそうだ。そう言われても、どんな木が適しているのか分からず、相談する先を探していてインターネットで聚を知ったのだそうだ。
それで、一番二酸化炭素を吸収する木を教えて欲しいと言われる。なるほど、樹種ごとの1時間当たりの二酸化炭素吸収量を一覧表にでもすれば、けっこうな引き合いがあるのかもしれない、など考えながら、「木は二酸化炭素を吸収して成長するので、良く成長する木を植えれば良いですよ。一般的に林業では、スギ・ヒノキの成長が良いということで山に植えます」と答えた。すると「工場の中なので、スギ・ヒノキはチョット・・。それにあまり大きくなっては困ります」とのこと。さらには、お客さんは常緑の広葉樹を望まれているようだと言う。若い常緑広葉樹は一番成長が遅かったはずだ。相反する要求のうち、どちらを重視するのか。多分成長しない木を選ぶのだろう。二酸化炭素をどんどん吸収するけれど、大きくはならない木があると思っていたのだろうか。
余計なことを考えず植樹するだけでも充分なのだけど、一番地球にやさしい木を植えました、と自慢したかったのかもしれない。

2009年4月18日 (土) 曇りときどき晴れ  市民参加 シンポジウム

「市民参加」というタイトルで公開シンポジウムが横浜で開催された。プログラムによると、いろいろな事例報告がある。参加させてもらっている赤谷プロジェクトや、よこはま里山研究所、丹沢大山再生事業のほかに、イギリスの事例や、聚とよく似たNPOの報告、指定管理者を継続しているNPOの報告など盛り沢山であり、興味をもって参加した。
盛り沢山のシンポの例外にはならず、消化不良ではあったが、主催者の狙いどおりの情報交流の働きは達成したと思える、充実した内容だった。主催の木平さんは、日大の森林科の学科主任だった先生で、退官されており、個人的な面識はないが丹沢大山プロジェクトで尽力されている。このプロジェクトもいろいろ問題を抱えながらの再生事業なのだ、ということもわかった。
印象に残った課題・テーマをつなぎ合わせてみると、こんな感じなのか・・ 里山という言葉が語られ、環境保全活動は市民参加の形で行われてきて久しい。生物多様性国際条約を背景に、今や里山が国家戦略になってしまったところで、ボランタリの市民参加にどのような意味があるのか、現場は方向性を見失い閉塞感がある。一方行政は、市民参加を隠れ蓑にして政策決定をするリスクを抱える。市民が行政に頼ることなく環境問題に取り組むには、財政的・理論的にNPO団体あるいは個人が自立し、作業参加だけでなく計画参加にシフトする必要がある。そのためには活動の目標などのコンセンサスづくりが大切で、多様な参加団体、個人、さらには行政をまとめるコーディネータの役割が重要になる。また今までの議論は都市部の市民参加の話題だったが、場所によっては地域の当事者(生活者、一次産業従事者)の参加も重要な課題になる。
会場にはNacs-JのDさんや、NORAのTさん、ブナ党のKさんなどおられた。折角なのでiphoneで録音し写真を撮ったのだが、写真は保存設定をしそこなっていた。1枚も無い。トホホ・・

2009年4月17日 (金) 曇りのち雨  iphone

聚での仕事の一つとして、2週間ごとに「聚メールマガジン」の発行作業をしている。Web上で2週間分の環境関連のニュース抄録を作成し、聚のイベントやお知らせ情報と一緒に編集してメールマガジンを作る。一般会員と事務局のコミュニケーションの不足を感じていたので、昨年暮れから始めている。作業としては半日ほどで終わる。継続が絶対条件で開始したので、発行作業自体は大した作業ではない。が内容的に充分なのかどうかが気になっている。定型の連絡事項が多いので、もう少し事務局の生の声を入れたいとも思っている。
4月の初めにiphoneを手に入れた。Softbankがキャンペーン期間中で機種代タダだったので、思いついてDocomoから乗り換えた。乗り換えプログラムについてもいろいろ面白かったのだが、やはりiphoneそのものの面白さは別格のような気がする。ただ、購入後すぐにタッチパネル(iphoneではマルチタッチディスプレイと呼んでいる)が反応しなくなり、すったもんだの挙げ句、渋谷のアップルで不良交換となった。iphoneは修理という選択肢はなく、機種不良は即交換らしい。
それと使用説明書が無い。webサイトにはhelpもあるのだが、内容はあっさりしていて、日本の(例えば)携帯電話の説明書の半分以下だろう。それで基本的な操作方法から、機械をいじくりまわしながら自分で探し出すことになる。まるでゲームで裏技や隠しアイテムを探すような感覚である。それが苦情にならずに、逆な面白さにしてしまうところがアップルのような気がする。
そんなこんなでこの2週間はiphoneで時間がつぶれてしまった。ホームページの更新もお休みしてしまった。

2009年3月25日 (水) 曇り一時雨  液晶テレビ

雨の予報で友人の造園の仕事が延期になって1日が空いた。
先日、家の古いブラウン管テレビがやっと壊れた。壊れたといっても白黒テレビになってしまっただけで、絵はまだ映る。2時間くらいつけていると、もとのカラーテレビに戻る。が薄型テレビもだいぶ安くなってきたのでそろそろ替え時、とSONYの液晶テレビをネット通販で購入した。
価格の割にコントラスト比が大きく入出力コンセントがいろいろあるので選んだのだが、取説を読んでいてインターネットに直接つながることや、家のパソコンのデータを読み込めることなど、結構考えられていることに気づいた。今までのテレビの位置づけとは違うのだ。
雨の日の仕事に面白いので、テレビをインターネットにつなげる作業をしてみた。家の無線ルータの口にLANケーブルを差し込むだけで、なんとネットにつながってしまった。IPアドレスの自動取得からYahooやNIFTYの情報の取り込みもいつのまにかできていた。ただ専用WWWブラウザが何だかんだとエラーメッセージを出してくる。ブラウザの設定画面を出していじっているうちに、SONYのテレビ専用サイトが表示され、めでたしめでたし。「へぇ〜」である。進んでますね。
自分のパソコンの画像の取り込みはなかなかできなかった。これも一旦あきらめてから、夜に再トライしてみたら、すぐにパソコンをサーバとして認識した。どうなっているのか? パソコン側のサーバとしてのセットアップが手間取っているが、これなら結構使えそうである。

2009年3月24日 (火) 曇り  キジバトの抱卵

3月に入り篠原園地の仕事でお世話になった環境造園の手伝いをしている。横浜市の年度末の消化予算で、150本ほどのマテバシイの剪定が続いている。近所の緑道の並木で、少なくとも3年は剪定に入っていない大きな木が並んでいる。これまでも5本切ると2tのパッカー車が満杯になった。5〜10本の株立ちの木も多い。
今日が最後で、4名で残り28本切ると言う。1本/1時間の早さで切る必要がある。想像するだけで嫌になる。
3本目で枝を樹冠まで登ると、目の前にキジバトがいた。抱卵している。じっと身動きせず、赤い眼を見開いている。巣から遠くの枝を切り始める。その間どうしようか考えても結論は出ない。どんなに静かに剪定して、抱卵したまま終えることができても、裸になった樹冠では無事に雛は育たない。近くに葉の生い茂った木があっても、卵と親鳥ごと引っ越しもできない。
ついに巣の乗る枝を切り始めると、さすがに親鳥はころげ落ちるように巣を離れた。卵は2個。しかたなく卵の乗る巣を採り木を降りて、近くの生け垣の中に置いた。2羽の親鳥が近くを飛んでいた。
結局、午前中に3本目を終わらなかった。先が厳しい。5時半まで頑張ったが、全体であと3本残して終わった。

2009年3月23日 (月) 晴れ  ふれあいの森 協定締結式

浦和の埼玉県庁で、損保ジャパンふれあいの森の森づくり協定の締結式が行われた。埼玉県知事、嵐山町長、損保ジャパン役員、聚からは澁澤理事長が協定書に署名した。
県庁の狭い部屋での関係者だけの式典だが、報道関係も数社来ていたようだ。埼玉県は澁澤栄一の出身地で、曾孫にあたる理事長の澁澤さんは、言ってみれば里帰りである。曾祖父の栄一が、これからの日本の基盤は経済だ、と言って東京に出た。私は、これからの基盤は自然環境だとして埼玉に戻ってきた、と上手なことを言われた。さすが澁澤さんである。
帰りに地元スタッフのTさんらと、喫茶店で今後の進め方の打ち合わせをした。5月に行うイベントのプログラムがポイントになる。シイタケの駒打ち、ツリークライミング、オオムラサキの観察会などアイデアが出る。こういう時間が楽しい。
(写真左から澁澤理事長、數間取締役、上田知事、岩澤町長)

2009年2月24日 (火) 曇りときどき雨  確定申告

またこのイベントの季節になった。1年に一回だと、覚えていられない手続きでもある。昨年のトピックは、近くの篠原園地の管理業務を離れて定職が無い状態になったことである。一昨年に、ま、それでも良いかと思った時にくらべ、いろいろな資産が激減してしまい、フローもストックも底をついてしまった。あるのはため息ばかりの昨今だ。
僕は、確定申告は好きである。金銭面での自分を棚卸しするイベントだ。収入が多くはないので白色申告でずっときているが、1年間のデータをどのように貯めておくか、申告時の項目を想定しながらexcelで集計表を作り毎月決算をしている。ま、あまり帳尻があったことはなくいつもモヤモヤとしている。決してインチキ申告はしていないつもりではあるが、税務署がムラ気をおこして調べに来たら、いろいろ言われそうな気もする。
昨年の集計が終わってみると、わずかな所得税を納めれば済むことになりそうだ。この不景気で法人税を納めない企業が多いことを考えると、わずかでもきちんと納めるのは権利の対価だと思っている。社会参画の一つでもある。
結果が見えたところで外出し耳鼻科に寄った。先日の晴れの日には花粉症がひどかった。少し納まっている日が医者も空いているかと思ったのだが、その通り患者はだれもいなかった。いろいろ薬をもらって安心する。

2009年2月21日 (土) 晴れ  埼玉県嵐山町にて

埼玉県嵐山町で、損保ジャパンの首都圏ふれあいの森予定地の下見をした。4月から活動を始めるが、その前3月7日に損保社員のプロジェクトチームと一緒に事前植樹イベントを実施する。その段取りの確認のためだ。聚のメンバー5名と損保ジャパンからTさんが参加してくれた。
埼玉県は里山保全のために企業を誘致し、企業の森を運営することに力をいれている。従来は和歌山県が企業の森誘致数では全国一なのだそうだ。埼玉県はそのタイトルを奪おうとしている。そのためか、4月の活動開始に向け、全エリアの下刈り、人工林の間伐などを県の予算で実施してくれる。その準備作業の進み具合の確認でもある。
植樹エリアを確認し、間伐の様子を見学、散策路の予定ラインの確認、近くの展望台の見学などをやりながらフィールド内を歩き回る。下刈りが済むとさすがにフィールドが見渡せ、気持ちが良い。隣接したため池にはヤマアカガエルの卵が沢山見つかった。今回は、フィールド内の動物の確認のためにセンサーカメラを3台仕掛けた。カメラのポイントを探していて、溜糞も発見できた。やはりタヌキとウサギは確実にいるようだ。
このフィールドに自然のめぐみゾーンや、生き物と出会うゾーン、里山保全ゾーンなどを設定して活動をしていく。さっそくシイタケのホダ木採取や、カブト・クワガタのゆりかご作りに思案が行く。近くにはオオムラサキの活動センターと言う施設があるように、オオムラサキの里でもある。オオムラサキも定着させたい。
(写真はタヌキの溜糞)

2009年2月19日 (木) 晴れのち曇り  冬の観察会

平塚市にある企業敷地内の緑化推進の団体から、茅ヶ崎里山公園で自然の見方、たのしみ方といったテーマで講習会を依頼されていた。それもこの冬の屋外で、自然を見ながらと言うご要望だった。日取りも、僕の都合と先方の都合が折り合わず、すったもんだして今日の日になった経緯がある。そのせいか、数日前までは暖かだったが、今日の午後からは日も陰りぐっと冬らしくなってしまった。
集まった方々を見ると、背広にネクタイである。確かに企業の事業所内の緑化を担当されている方々の勉強会なので、仕事であり、背広姿は当然なのだが。背広姿で寒さに縮まりながら、冬芽を観察する姿はどこか違和感がある。
サクラの見分け方、冬芽の見分け方、樹木の越冬方法、虫や動物の生活しやすい緑地の作り方など、少しでもお仕事の役に立ちそうなこと、話題として面白そうなことを拾ったつもりだがいかがだったのだろうか。早く暖かい教室に戻った方がいいのか、いや、ちゃんと定刻まで園内を歩いて自然を見た方が良いのか、どちらが良かったのか・・
こういう時は、やはり植物好きのおばさんたちの方がエネルギッシュだし、反応も素直だと思う。背広を着たおじさんたちはどこかよそよそしい。ともかくは、いつもと違った体験でそれなりに面白い1日だった。

2009年2月8日 (日)  赤谷プロジェクト

昨日、長岡からの帰りに上毛高原で新幹線を途中下車して、赤谷プロジェクトに夕刻から参加した。豊凶調査についての夜の討議も面白かったが、お酒が入っての話で、とりとめもなく翌朝目が覚めるとほとんど覚えていなかった。さて、今年の豊凶調査はどう進めるか、宿題になってしまった。
今朝は小出俣川の雪の林道をアニマルトラッキングした。雪を利用しての動物の動きのモニタリングである。リスが林道を1m以上もジャンプしながら横切っていたり、アカネズミが雪のスロープ上に細かい足どりを残していた。そのうち風が強くなり、たとえ足跡があっても飛んだ雪が表面を平らにしはじめた。3km近くを往復し、昼前に「いきもの村」にもどった。
午後は、赤谷プロジェクト開始から5年がたち、自然生態系に関する調査結果などの報告会が、旧新治村役場で開かれた。NACSの横山さんや、初代赤谷センター長の島内さんらと久しぶりに会うことができた。赤谷の日で活動を続けているとそれなりに最新情報に接することができるので、報告会の内容は目新しいことは無かった。最後に今後の赤谷の森の計画についての説明があったが、森の管理計画だけの案のようで少し疑問になった。赤谷の地域経済の再生、地域おこし、新しい自然公園のビジョンづくりなどが赤谷プロジェクトの命題ではなかったのだろうか

2009年2月6日 (金)  長岡市にて

昨日から新潟県の長岡に来ている。前回書いたひとりごとのグリーンセイバー授業の実施をしている。宿泊しているビジネスホテルでインターネットの回線が使えるので、今日の「ひとりごと」を書いている。
昨日、新幹線の越後湯沢の駅で驚いたのは、駅に雪が無いことだった。周りの山肌を見ても、冬の丹沢の山肌をみているような気がしてきた。「国境の長いトンネルを抜けても、そこは雪国ではない」ような気がした。長岡の街中にも雪はほとんど無い。田んぼにも水はたまっているが雪は無い。地元の先生に聞くと4月の風景だといわれた。大雪も困るが、本音では雪国の風情を期待してきた冬期授業だがちょっとがっかり。昨日の天気予報では今日の午前中は雪だったのだが、結局降らなかった。
授業は総合演習とテストを残してほとんど終わった。植物の栽培・管理では小さなコニファーや草花を寄せ植えしたり、取り木や接ぎ木の練習をしたり植物にふんだんに接する演習を用意した。コストもかかるし、材料の準備や屋内を汚れないようにする準備、などに見合うメリットがあるのか気にしながらの実施だったが、生徒はそれなりに真剣に楽しんでいる感触だった。少し安心した。

2009年1月31日 (土)  グリーンセイバー授業

聚が運営している環境検定グリーンセイバーのテキストを使った講座を、新潟の長岡大学が正規の科目として開催している。経済学部だけの大学だが、これからの経済人は環境のことを分かっている必要がある、と言うことでグリーンセイバーの講座が設定された。グリーンセイバー検定の内容が認められての選択なので、ありがたいことだ。08年度は夏と冬に集中講座で15時限づつ講義・演習を行う。僕とGSマスターのNさんとで分担して夏と冬の講座を実施する。その冬の集中講座が来週の4日からと迫っている。
テキストで10ページ程度を90分で講義するので、写真などいろいろな話題を用意する必要がある。話す台本となるパワーポイントはやっとできたのだが、まだ演習問題の細部がつまっていない。この土日も演習問題の準備で追われている。
この冬の僕の担当が「植物の栽培・管理」なので、剪定や移植、繁殖の演習を考えている。土壌や細根、根毛を実際にルーペで観察したり、環状剥皮、接ぎ木などのまねごとをやろうとしている。
用土のサンプルを近くのホームセンターに買いに行った。移植(寄せ植え)のための苗木やプランターは現地で買うことにしている。現地のホームセンターをネットで探し、電話で確認、注文をする。最近の学生は苗木の寄せ植えなど面白がるだろうか・・

2009年1月1日 (木) 晴れ  何となく元旦

毎年、我が家の正月元旦は僕のつくるお雑煮ではじまる。この日だけは朝から熱燗をしてお屠蘇をしながら、餅を焼き、具だくさんの雑煮を煮る。日頃の食生活から見れば、遅い朝だし栄養過多なので、ほとんどブランチ同様ではある。
食事が終わると、熱燗のせいでまた眠気が出てきて何かをやる状況ではなくなり、ネット映画を見ることにする。正月でみんな暇なのか、やけにつながりが悪い。懐かしいジュディ・フォスターの「コンタクト」をやっていたので見始めると、30分もしないうちに突然受信できなくなった。メニュー画面に戻ると、この映画の上映期間終了の案内が表示されていた。たとえ期間切れでも、見てる最中で切ることはないだろう、とぼやきながら仕方なく違うメニューを探した。
かみさんが近所の神社に、初詣と古い御札を納めに行くと言うのでつきあった。元旦は行列ができているので、あまり気が進まない。案の定、行列の終端は境内から出て道路にまで並んでいる。もともと不真面目なので初詣は止めて、御札だけ納めることにした。
この神社は小さいけれど由緒正しいようで、毎年小さな舞殿で、正月や夏祭のお神楽が奉納されている。近所の宅地が増えるに従い、周りの樹木が減り、訪れる人の数が増えてきた。僕の高校時代には、東映の任侠映画の撮影が行われたこともあるほど、鬱蒼とした鎮守の森だったのだが、今は見る影も無いのが残念で仕方ない。
家に帰りネット映画の続きを見た。今度はクリント・イーストウッドの「ダーティハリー5」だ。