2007年1月の徒然
2007年1月2日(火) 曇り(川崎大師)
天気が悪いと言う予報で、川崎大師に行ってみる気になった。少しはすいているかもしれない。だいぶ以前に、大師の参道の出店で買った、鰯の一夜乾しがおいしかった記憶があり、それも期待だった。駅前から参道への路は、それほど混んではいなかったが、出店が並び、混雑緩和のために、左側通行になっていた。ぐるっと周り、山門に向かうところで、人の渋滞でストップ。それから本殿までが、200mほどで小1時間かかった。昨年の鶴岡八幡宮の方が、やはり混んでいたのか。参詣を済まし、交通安全のお守りを買うと、山門を出た。大師の名物は、咳止め飴とくず餅だ。練りたての飴を切る、包丁の音がリズミカルに響く。くず餅を買う。出店は、その場で食べられる、お好み焼きや、焼きそば、串焼きなどなど。どの店も同じようでも、込み具合は違っていた。残念ながら一夜乾しは無かった。
2007年1月4日(木) 晴れ(お正月のイタリア料理)
年末に大学に行ったときに、食事会の相談の場に出くわし、そのまま参加人数に加えて頂いてしまった。H先生のお知り合いの獣医科の先生が、家で奥さまの助手として鍛えた、パスタ料理の腕を振るわれるとのことで、楽しみにして来た。昨年買っておいた、日本酒の生酒を持っていく。トマトベース、きのこクリームベース、豚肉ベースのそれぞれのパスタをいただき、最後に固まりのスペアリブにかぶりついた。お酒も、ビールにワイン、テキーラ、ラム、日本酒とさまざま。学生は4年生と卒業生が来ていた。卒業生は造園会社に就職しているとか。休みの最後に、変わった正月を味わえた。
2007年1月5日(金) 晴れ(園地)
篠原園地の初仕事だ。朝、巡回をしてみると、正月の1週間はそれほど散らかっていないことが分かる。落葉も、遅れたとは言え、さすがにもうほとんど落ちてしまったので、暮れに掃除をしたままの状態だった。寒いので巡回から戻ると、事務所の中でPCの接続やら、今月の報告書類の確認をする。午後に、娘の店の洋菓子を持って、K造園の社長に挨拶に行く。社長も、午前中に挨拶回りに出たらしく、紺のスーツで決めていた。もう70を超えているはずだが、元気そうだ。
2007年1月7日(日) 晴れ(丹沢三峰)
この土日に予定をしていた赤谷の日が、天候悪化で中止になった。昨日は一日雨が降っていたが、今日は冬晴れの予報で、丹沢三峰に登った。風が強いとの予報を軽く見ていたが、尾根筋に上がると、猛烈な北風で、歩けなくなるほどになることもあった。1000mを超えたところでは、雪も残っていて、氷になっているところもあった。三峰のアップダウンを越えて、丹沢山に至り、天王寺尾根を下りた。丹沢山のみやま山荘で、登山者やマスターと話す。夫婦連れは、福島から丹沢に登りに来ていた。マスターの話では、東北や北陸の人は、冬に登れる山が無く、一番手近で、山らしいところが丹沢なのだそうだ。だから、登山者の数は、日本で一番多いのではないかと言う。そう言えば、以前もこの山荘で、東北のご夫婦に会っている。理由があって、丹沢が好きなのかと思っていたが、単に山が好きなのだった。確かに冬の丹沢は、程々に雪もあって冬山の雰囲気だし、山頂、尾根からの眺めは良い。みやま山荘でも、初日の出を見に来る宿泊者が多いとか。
丹沢山山頂 残念ながら富士山は見えなかった 丹沢三峰 左から太礼ノ頭、円山木ノ頭、本間ノ頭
2007年1月10日(水) 晴れ(近所のボランティア)
篠原園地の業務報告で、保土ヶ谷公園の県の事務所に行く。毎月、定例となっている報告だ。ここで県の担当者から、ボランティア募集をやって欲しい、と言う依頼があった。県で管理している公園で、自然を説明したり、クラフトを指導するボランティアの募集を始めるという。それも公園単位で行うらしい。近隣の人たちの輪を作る目的もあるのかもしれない。篠原園地では以前から、菊名エコクラブと言う、小さなグループが自然学習や保全の活動をしている。しかし、リーダの人の多忙もあって、なかなか活動が活発にならないでいた。一方、園地のプールが老朽化し、今年を最後に取り壊される予定である。跡地の活用計画がまだ決まっていない。こういった活動の、拠点となるような施設を作るように、働き掛けている。新しい仕組みや施設で、街中に住む人が、積極的に自然に親しむ機会が増えればいいのだが。
2007年1月13日(土) 晴れ(二宮)
今年も、二宮フィールドの活動が始まった。昨年は、仲間のMさんの発案と推進力で、竹紙作りに花が咲いた。今年は、地元の人の参加を求めていって、地元に根付いた活動にできないかと考えている。そのための求心力にも、竹紙はなると思っている。とりあえず二宮町の広報誌に、案内を載せていただくことにした。
今日は、竹林エリアの間伐を実施。このエリア内の株が、あまり健全ではないような気がしている。古くからの核心部のため、株が古いのだろう。新しく生えてくるタケノコが、皆細く弱々しい。間伐も慎重にやる必要がありそうだ。
2007年1月16日(火) 晴れ(計測機器)
樹木の生理活動を計測しようとすると、そのための機器の高額さで、計画はすぐに頓挫していた。インピーダンスを測定する機器は数百万円する。レンタルでも月に数十万円。部品となる機器を組み合わせようとしても、個々の機器が数十万円、といった具合。確かに、工業製品用の計測機器なので精密だし、それだけの投資効果はあるのだろう。だけど樹木医療の世界では、せいぜい数万円でないと・・。昨年末以来途方にくれていた。友人のFさんに教えてもらった、秋葉原の店をネットで調べてみると、計測機器のキットがあったり、かなり安いオシロスコープがあったりで、やっと活路が見えてきたような気がした。さすがに秋葉原である。その店のキャッチコピーは「小ロット生産者と共に歩む」とある。なるほど。
2007年1月20日(土) 曇りときどき雨か雪(二十日鼠)
篠原園地で、朝、巡回に出ようとしていると、植え込みの中で、猫が何かを追いかけていた。すぐに追いつき前足で触ろうとしたり、引っ込めたりしている。よく見るとネズミのようだった。近づくと、猫は、こちらを遠慮はするが、逃げようとはしない。ネズミをしっかり見ている。「へぇ〜」、猫がネズミを捕まえるのを、見るのは初めてなので、感心して見てしまう。ネズミは小さく7〜8cmほど。結局、猫は殺すでも無く、遊んでいるようだ。ネズミは、すでに疲れ果て、逃げる気配がない。
ふと、午後にエコクラブの活動が予定されていて、小学生が来るかもしれないと思うと、捕獲しておく気になった。猫を追い払い、手袋をしてネズミをつかみ、バケツに入れる。ベニヤの板でふたをして、物置に入れておいた。巡回から戻って、バケツの中を見ると、後ろ足が伸びていて、すでに死んでいた。猫の追撃が無くなり、緊張の糸が切れ、死んだのか、あるいは、もう寿命だったのか。
みぞれの降る、寒い一日だった。
2007年1月28日(日) 晴れ(フジの冬季剪定)
亀戸天神のフジの冬季剪定が始まった。土曜、月曜が篠原園地のために、日曜の今日のみの参加にした。亀戸天神でのフジの管理は、花の後の花殻取りから始まり、夏の2回の剪定と冬の剪定、施肥を行って、その年の花の開花を待つ。当然だが、見事な花が一面に下垂すると充実感が涌く。天神さんもそれを期待して、樹木保護協会に管理を依頼してくる。花を咲かせるためにはいろいろなことをしている。株の充実のために、土壌改良や施肥もするが、咲かない株は、逆に根切りをしていじめたりもする。それでも咲かない株もある。その場合にはその株の枝を詰め、棚に占める割合を減らしていき、最後には代わりの株に置き換えたりもする。冬は、枝(蔓)の形状が見通せるので、枝の配置の見直しもする。
今年は、既に梅の花が咲き始めていて、天気のよい日曜日で、受験シーズン真っ盛りのため、天神さんは人出が多かった。
(2007年2月の徒然)に続く