ゲンノショウコ

学名 Geranium thunbergii
別名 ミコシグサ、イシャイラズ
現の証拠 分類 フウロソウ科フウロソウ属 (多年草)
古くから民間で薬草として下痢止めなどに使われ、効果があったことから「現に良く効く証拠」の言い回しからの名。 原産・分布 北海道、本州、四国、九州。朝鮮、台湾
神奈川県 全域で普通。シイ・カシ帯からブナ帯まで広く分布する。
花の時期 8月〜10月


空き地や道端など、明るい草原によく繁る。茎は分岐しながら地を這い広がる。花茎が立ち上がり、先に2つずつ花をつける。茎から萼などに毛が多い。
横浜市港北区篠原園地 100929


葉は掌状に3〜5裂する。裂片の形状や深さは個体差があるようだ。
★薬効★下痢、整腸、利尿、強壮。
民間療法で、花のころ全草を採取、水洗いして日干しにしたものを利用。保健用のお茶として服用することで胃腸病や潰瘍の改善になるとされている。
毒草の多いキンポウゲ科の葉と似るので、花で確認してから採取する。
横浜市港北区篠原園地 101004


花弁、萼片はそれぞれ5枚。雄しべは10本。花柱は先が5裂する。東日本には白花、西日本には紅花(ベニバナゲンノショウコ)が多い。
花言葉 「心の強さ」
横浜市港北区篠原園地 100929


若い実(刮ハ)。全体に腺毛が多い。
長く伸びている部分は嘴と呼ばれる。種子はこの中にあるのかと思うがそうではない。
横浜市港北区篠原園地 100929


熟して刮ハが弾けたところ。バネのような嘴の裂片の先で種子をはじき飛ばす。
この形が神輿の上部にある飾りに似るのでミコシグサとも呼ばれる。
横浜市港北区篠原園地 101124


果殻と種子(手前)。種子は無毛。
横浜市港北区篠原園地 101124


急な冷え込みがあると紅葉する。草紅葉のひとつ。
上野原市秋山 131111


春先のロゼット。新しい葉は、裂片の縁が紫赤色を帯びる。
上野原市秋山 140401

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