ハエドクソウ

学名 Phryma leptostachya subsp asiatica
別名 ハエトリグサ、ハエトリソウ
蠅毒草 分類 ハエドクソウ科ハエドクソウ属(多年草) 有毒植物
根を煮詰めた汁で蠅取紙をつくったことからついた名。 APG分類 ハエドクソウ科ハエドクソウ属(多年草)
原産・分布 北海道、本州、四国、九州。朝鮮、中国、ヒマラヤ。
神奈川県 ブナ帯を除き林縁、林床に広く分布する。
花の時期 7月〜8月


明るい林内に生える。
花期には茎が70cmほどの高さになる。茎の上部は枝分かれする場合もある。
本種は、アメリカに自生するアメリカハエドクソウを基本種とする変種に分類されるが、花軸が茎より長くなるタイプを、別の変種としてナガバハエドクソウと呼ぶ場合もある。
上野原市不老山 230707


葉は対生し、卵形あるいは長楕円形で鋸歯がある。茎の基部の葉と上部の葉は形状が異なる。
みなかみ町赤谷 120805


茎の先端に穂状花序をつける。花茎は茎よりも長くなる場合がある。花茎は伸びながら先端に新しい蕾をつくる。花は基部から順に咲く。蕾は上を向き、開花すると横向きに、花後は下向きになる。
横浜市篠原園地 060621


花は両性花。白色あるいは淡紅色の唇形。
上野原市秋山 230708


果実は刮ハで中に1つの種子がある。茎に下向きにつく。
残った萼の上唇に3つの刺があり、種子散布時に動物や人の衣類につくひっつき虫になる。
上野原市秋山 220825


根は太めの髯根。
根の毒成分は、植物リグナンの一種で嘔吐などを引き起こす。
この根を煮詰めた汁を紙に吸わせて蠅取り紙を作った。
上野原市秋山 230803

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