カシワバハグマ

学名 Pertya robusta
別名
柏葉白熊 分類 キク科コウヤボウキ属 (多年草)
ハグマ(白熊)とは中国、チベットに産するヤクの尾の毛。仏具の払子を作る材料だが、花をこの払子に例えたとされる。葉がカシワに似たハグマの意。 APG分類 キク科コウヤボウキ属 (多年草)
原産・分布 本州(宮城県以南大平洋側)、四国、九州。
神奈川県 沖積地を除いたシイ・カシ帯を中心に分布する。乾いたモミ林、クヌギ-コナラ林に生える。
花の時期 9月〜11月


山地の林内に生える。
茎は枝分かれせず高さ30〜80cmになる。先に穂状に頭花をつける。
上野原市秋山 140916


葉は茎の中央部に集まって互生する。
下の葉ほど葉柄は長く、葉柄の基部は赤味を帯びる。葉は卵状楕円形で粗い鋸歯がある。
上野原市秋山 140519


楕円形の大きな蕾。総苞片が鱗状に重なり合っていて目立つ。
上野原市秋山 120819


花は筒状花の花冠の先が細長く5裂し、不規則に巻きながら縮む。キク科特有の舌状花が無い。
花の構造は木本のコウヤボウキに似る。
上野原市秋山 140916


頭花は茎の上部に穂状につく。
上野原市秋山 140916


果実は痩果で白く長い冠毛がある。
未熟の間は総苞に包まれるが、熟すと総苞片が平開し冠毛が綿毛のように開く。
上野原市秋山 151105


個々の痩果(種子)は長楕円形で偏平。縦に筋がはいる。
冠毛が開いたあとでも、よく見るとシイナのような種子が多い。
発芽率は余りよくないように思える。
上野原市秋山 151109

樹げむのTreeWorld Top