キチジョウソウ

学名 Reineckea carnea
別名
吉祥草 分類 ユリ科キチジョウソウ属(常緑多年草)
開花することが稀で、花が咲くと吉事があるという言い伝えからの名。 原産・分布 本州(関東地方以西)、四国、九州。中国
神奈川県 シイ・カシ帯の全域に普通に生える。
花の時期 9月〜11月


明るい林床に群生する。よく似たヤブランと一緒に群生していることも多い。
ヤブランとの見分けは花や実があれば確実だが葉の形状でも識別できる。
千葉市小倉の森 180517


若い株。葉は根生し線形で伸びると30cmほどになる。
千葉市小倉の森 180517


葉の先は細く鋭く尖る。よく似たヤブランは下の写真のようにわずかだが丸くなる。
千葉市小倉の森 180517


(参考)ヤブランの葉先。
神奈川県二宮町 050813


秋に花茎が立ち上がり、ピンクの花を穂状に多数つける。
花言葉「よろこび、祝福、吉事」
神奈川県二宮町 041113


実は液果で赤く熟す。すべての花が結実するわけではないようだ。林床に赤い実が転がっているように見える。
千葉市小倉の森 161117


種子は鳥による散布であり、冬に他の野草の葉がなくなったところで鳥にアピールしているのだろう。
神奈川県二宮町 090222


地下茎が長く伸び、ところどころに根と葉を出して株が増える。群生は実生よりも地下茎による繁殖だろう。
千葉市小倉の森 180517

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