セイタカアワダチソウ

学名 Solidago altissima
別名 セイタカアキノキリンソウ
背高泡立草 分類 キク科アキノキリンソウ属 (多年草) 要注意外来生物
背の高い草で、泡立つように花が咲くことから。乾燥させた花序を漬けた湯が泡立つことからとの説も。 原産・分布 北アメリカ原産。(明治時代に移入、戦後急速に全国に拡大)
神奈川県 高標高部を除き全域に広く帰化。
花の時期 10月〜11月


空き地や河川敷、土手など明るい場所に大群落をつくる。高さは2.5mにもなり地下茎を伸ばして増える。在来のススキ、ヨモギなどを駆逐して増えたが、最近は平衡状態になっているようにも見える。
もともと観賞用に移入されたが逸出し野生化した。秋に花期が長いため蜜源として養蜂業者が広めたとされる。
東京都辰巳公園 181013


最近では在来の秋の草であるススキなどど混ざったり、住み分けたりして群生する。道端のため一度刈られた本種が、萌芽して開花したため丈が低い群生になっている。
遠くから見ると秋に菜の花が咲いたように見える。
奈良天理 191106


成長途中の茎葉。茎は赤みを帯び、茎や葉には短毛が密生する。
上部の各葉腋には枝となる芽が伸び始めている。
東京都辰巳公園 180908


葉は春のロゼット葉と印象が異なる。ロゼットでは長楕円形だが成葉は披針形となる。
葉柄は短く縁には低く不揃いの鋸歯がある。
東京都辰巳公園 180908


茎の上部の葉腋から枝を出し、全体としては大型の円錐花序となる。各枝の上部に穂状に多数の花をつける。
花言葉 「元気、生命力、唯我独尊」
東京都辰巳公園 181013


各枝先には1cm弱の黄色い頭状花が多数並ぶ。
東京都辰巳公園 181013


個々の頭状花は、縁に舌状花が並び中心に筒状花がある。
セイタカアワダチソウが花粉症の原因になるといった説明は誤り。蜜源にもなる花なので花粉は飛ばず、虫にくっついて運ばれる。
東京都辰巳公園 181013


春先のロゼット。全体が赤みを帯びることもある。
葉は長楕円形で縁には荒い鋸歯がある。
セイタカアワダチソウを駆除する場合は、背丈が30〜50cm程度の小さいうちに根ごと引き抜くのが効果的。花が咲くころには根が張り引き抜けない。

★食★伸び始めの柔らかい芽は山菜として食べることができる。キク科でありアクも少ないのでお浸しや天ぷらで美味しい。
東京都辰巳公園 180324

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