クマシデ 学名 Carpinus japonica
別名 オオクマシデ、オオソネ、イシソネ、カタシデ
熊四手 分類 カバノキ科クマシデ属 (落葉高木)
シデの仲間の中では、果穂が最も大きいのでクマの名が。シデ(四手)はイヌシデの説明を。 原産・分布 本州、四国、九州
神奈川県 全域に分布する。山地〜丘陵地の谷沿いに多い。
用途 器具材
山地の谷沿いに多く生える。樹高は15mほど。

丹沢
中川東沢
090503
樹皮は若木で平滑だが、皮目が縦に並ぶ。老木になると、黒褐色で浅く縦に裂け、剥がれる。
写真の横裂は、シロスジカミキリの産卵痕にも見える。


丹沢
天王寺尾根
050201
葉は互生し、葉身は狭卵形-卵状長楕円形、先は鋭尖頭、基部は円形あるいはわずかに心形。縁は重鋸歯がある。
同属のイヌシデサワシバ、近縁のヒメヤシャブシなどと、葉が似ている。側脈の数や、葉の形、鋸歯の形などで区別する。
見分け方(クマシデ属)
枝葉

品川区
林試の森
041031
雌雄同株、雌雄異花。
5月頃、雌雄それぞれの尾状花序を出す。雄花序は、前年枝に束生して下垂する。雌花序は、新枝に頂生する。写真中央手前に雌花序、新葉の後ろに雄花序がある。


丹沢
仏果山
050417
果穂は、種子を抱いた果苞(葉の変形)が、房状になったもの。夏まで緑色をしているが、秋に熟すと茶色になる。
シデの名は、この実を四手(しめ縄や玉串に下げる、紙を折ったもの)に見立てた。
果穂

群馬県
新治村
050604
種子は苞に包まれたまま果軸を離れる。苞が翼のようになって、風に運ばれ遠くに飛散する。 種子

丹沢
神ノ川
080925
横浜市内の公園の木。都会のためか、あまり綺麗ではないが明らかに黄葉していた。カバノキの仲間の黄葉を見ることは少ない。 黄葉

横浜市
神奈川区
091130
一年枝は細く無毛で、ジグザグに曲がる。冬芽は紡錘形、芽鱗が4列に並び、断面は四角形になる。 冬芽

丹沢
塩水沢
050320
冬芽は、頂芽も側芽もそれぞれが芽吹く。 芽吹き

上野原市
秋山
180410

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