2004年3月の徒然

 

2004年3月1日(月)雨のち曇り

久し振りにOK園の仕事に行く。出掛けにはポツポツと落ちてきた雨が、置き場に着くころに小降りだがしっかりした雨足になってきた。予報では朝のうち雨で、午後には晴れると言っていたので、あまり気にせずに師匠と現場に向かった。先々週の会館の仕事で、写真を撮り損ねていたので、会館を2箇所回ってから行くことにする。そのうちに止むだろうと思っていた。しかし写真を撮り終わった頃に、逆に本降りとなっていた。このあと止んでも、ぬかるんでいるし寒いしで、今日は止めて上がることにした。今日も仕事ができなかった。

 

2004年3月5日(金)晴れ

今日は三浦市の三戸にある、Kさんの別荘に来た。Kさんは著名な作家で、川崎に住居がありOK園のお客さんだ。別荘は海に面して建てられ、庭には大きなヤシの木(カナリーヤシ?)が3本ある。このヤシの木の剪定と、建物の周りの不要な木、枝の取り除き、清掃をした。ヤシの葉は3m以上の長さの羽状複葉で、葉柄部分は1辺20cmもある三角形をしており、切り取るのには鋸が必要だった。さらに付け根の部分の小葉は、20cmの鋭いトゲ状になっていて、何とも日本の植物のスケールとは違っていた。

午後になると海からの南風が強くなり、細かいゴミは全て吹き飛ばされた。その別荘地には定住している家もあったが、高波、海風、潮の害などどのように凌いでいるのか、他人事ながら気になった。帰りに大きなスーパーにより、大根、キャベツ、アジ、サバの文化乾しなど特産物の買い物をした。

 

2004年3月9日(火)晴れ

日本環境研究センター(JWRC)と言う環境省の関連団体が、人材派遣業をやっている。派遣業種は、自然環境調査・保全・修復、自然観察会開催など今までの派遣業の枠では、あまり無かった業種である。試しに、派遣要員としての登録を希望し、登録のための面接を受けに入谷まで出かけた。まだまだ業種として仕事内容がはっきりしていない領域のようで、担当の方も登録者への仕事の振り分け、紹介を苦労されているようだった。説明を受けている僕の方もよく分かっていないので、ともかく登録をして、紹介された仕事を見て考えるしかなさそうだった。そもそも僕ができる(紹介を受けられる)仕事があるのかよく分からない。1本の植栽木や植木だけでなく、自然の植生、生態系全体の調査や修復、と言った仕事にも携わりたく応募した。

午後から片山整形と歯医者に行った。帰ってくると、昨年の11月に応募した、神奈川県の自然公園指導員(ボランティア)委嘱の通知が着ていた。希望はしていたが、いざとなると2年間務まるのか不安もある。180人の募集に対し、多くの応募があったようで、決定の通知が遅かった。ともかくやってみるしかなさそうだ。

 

2004年3月12日(金)曇りときどき雨

一昨日から津田山の一戸建てに、外構工事の手伝いに来ている。師匠のTGさんの知り合いの植木屋さんからの要請だ。1日目はブロック積み、アプローチのモルタル塗り、2日目は階段のモルタル塗り、ブロック上のフェンス組み立て、3日目は駐車場の生コン張り、階段のモルタル、フェンスの柱のモルタル詰め、と盛り沢山であった。TGさんのモルタル仕事は見事だったので、いろいろ勉強させてもらった。

3日目の今日、夕方遅くまで階段のモルタル仕上げに時間がかかった。暗くなってから知り合いに植木屋さんが2tダンプを、都合があって隣の家の前に半分止めて仕事をしていたら、隣の奥さんからえらい勢いで怒られていた。初日にも境のモルタルの貼り方で、話が違うじゃない!と剣幕だった。どうも施主と隣家は喧嘩をしているようで、住む前からこのようではこの先が思いやられた(人事ながら・・)。

 

2004年3月13日(土)晴れ

二宮竹の里に参加した。10時過ぎに現地に着くと、思いの外参加者が沢山いた。それも若い人が多い。リーダのIKさんは張り切っている。そうだよね、昨年はIKさんひとりで頑張った活動日も何度かあったんだから。僕も、筍祭りと年末の納会以外ほとんど参加していないので頭が下がる。午前中は、山に入っての竹切りは若い人に任せて、僕とHさんは切り捨てて置いてある竹を燃やすことにした。昼まで勢い良く燃やしたが半分も減っていない。午後は、写真を撮りながら山で竹切りをした。今日の参加者が会員になり、継続して活動に参加してくれることを願う。

 

2004年3月23日(火)曇りときどき晴れ

先週の1週間、仕事が無く暇をしていた。娘の引っ越しの手伝いをしたり、丹沢山に登ったり(16日)、土日は丹沢水の木の山仕事にいったりしたが、仕事は無かった。個人邸中心の植木屋は2月〜3月が暇になると言う。やはりその通りで覚悟はしていたが、いざ10日近く自分の都合のスケジュールになると、何故か毎日が落ち着かない。まだサラリーマンなんだなア、と思う。しかしおかげで、今まで滞留していた読書や調べごとができた。

今週は、サア仕事と思っていたら月曜(昨日)が雨だった。今日も、雨の後遺症で大きな樹には登れないだろう、と仕事は中止になった。この「ひとりごと」も書くことが無く、そのまま10日も間が空いてしまった。

 

2004年3月24日(水)曇りのち雨

今日はM園の仕事で、丘の上にある個人邸のクスノキを切りに来た。目通り直径が60cm位ある大きなクスノキを、上1/3切り落とす予定である。幹も、株立ちではないが3本あり、それぞれが枝を張っている。樹冠の枝葉を全て落としてしまうので、全体として葉を薄く剪定する必要もある。一人が木の上に登り、チェーンソーで太い枝を切る。切った枝をロープで釣り下げるのに一人、それを横に引いて所定の所に下ろすのに一人、親方が全体を見ていて指示を出したリ、手助けをしたりと動き回る。総勢4人掛かりで、あらかた切り終わったのがお昼過ぎ。天気予報は雨の予想だが、午前中は晴れていた。午後からは、残った枝の剪定と、かた付け掃除をしているうちに3時になり、空模様が怪しくなってきた。まさに終わったとたんに雨が降りだした。クスノキを解体していると、その芳香が体に滲みてくる。

 

2004年3月27日(土)晴れ

家庭園芸普及協会主催のガーデニングショーが幕張で開催されている。招待券があったので遠足を兼ねて、かみさんと二人で出かけた。往路は大井町を経由してりんかい線で新木場に出て、海浜幕張で下りた。復路は、京葉線で八丁堀まで来て日比谷線に乗り換え、東横線に至るルートである。往復とも途中で用事を足してのルートなのでこうなった。どちらにしても1時間半の道程である。ガーデニングショーでは、造園屋さんが何社か出展していたが、地下足袋に作業着姿や着物の旅芸人姿などで説明をしていて面白かった。また剪定クズ用のチッパーが10万円以下で出品されていたが、どうもチャチそうで考えものだった。

 

2004年4月の徒然に続く