2004年6月の徒然

 

2004年6月1日(火)雨のち曇り

今日はM園の仕事の手伝いをした。旭区の社宅の草刈りだ。O園もM園もめっきり忙しくなり、こちらとしても稼ぎたいところだが、そろそろ釣りにも行きたい季節になってきた。M園の社長は、アユ釣りファンだが昨年は行けなかったらしい。今年も行けないかな、と嘆いている。僕も、6月には行きたい川がある。雨の中、草刈りなので仕事に出る。今日は5人で来たが、900uくらいの草地(芝地)だ。昨年のことを考えると楽勝かと思ったが、やり方や道具の違いもあり結構時間がかかり、終わったのは5時近かった。帰りに事務所の裏の畑から、大根を1本頂いて帰った。

 

2004年6月3日(木)晴れ

O園の仕事で大森に来ている。今日で最後のつもりだったが、明日までかかることとなった。都合7.5日、二人なので15日の庭である。駐車場の隅にビワの木があり、黄色い実がたわわに実っている。ここの仕事を始めたときには、すこし早い感じだったが、すでに熟していて美味しくなった。昼の弁当の後でデザートに頂いている。帰りに多摩川のガス橋を通ると、富士山がシルエットだがハッキリ見えた。今時めずらしい空気の澄みかただ。今週から梅雨、と言った予報は何処かへ行ってしまったようだ。

 

2004年6月5日(土)晴れ

目黒の自然教育園で野外生態実習をTGさんと一緒に受講した。今回は、土壌動物の調査である。午前中は、いろいろな虫たちの話を聞き、午後に自然教育園の中のいくつかのポイントから土壌を採取し、大型土壌動物のソーティング(手作業での拾いだし)を行った。枯れ葉や、土塊をかき分けながら、ピンセットでトビムシやジムカデ、ワラジムシ、ヒメミミズ、貝類、細長いもの、丸いもの、などなどを摘んでアルコールの中に入れていく。明日は、顕微鏡での大型(と言っても2mm以上)土壌動物の同定、今日の最後にセットしたツルグレン装置での中型(0.2mm以上)土壌動物の確認、などを行うと言う。土壌動物の種類によるその土地の自然度判定などの作業もある。

 

2004年6月7日(月)雨ときどき晴れ

関東地方も昨日梅雨入りしたそうで、今日は1日中湿度が高く、雨が降ったり、晴れたりと変な天気だった。仕事は休み、刃物の手入れをした。

 

2004年6月11日(金)曇りのち雨

OK園の顧客で、作家のKさんの庭木の手入れをした。川崎市にあるが80坪ほどのこじんまりした邸宅だ。知らない人は気付かないくらいの、小さな木の看板に「K事務所」と書いてある。午前中に細かい雨がぱらぱらと降ってきた。大丈夫だろうと思っていると、午後にはシトシトと振り出し、止む雰囲気ではなくなった。TGさんと雨合羽を着て黙々と剪定をした。ここまでくると、今さら止めて次回、と言うわけにはいかない。ともかく今日で終わらそう、と言う、無言の合意で10尺の脚立に乗り、刈込み鋏を使った。緊張感が走る。掃除にも時間がかかりそうなので、3時の休憩後すぐに掃除にかかる。埃はおさまるが、葉クズが取れず苦労する。雨の日は、暗くなるのも早い。

 

2004年6月12日(土)晴れ

予報では雨が残りそうだったが、朝からきれいに晴れた。二宮のタケノコ祭りに行くために、久し振りにJRを使った。JRでも必要な時間はあまり変わらず、始まりが遅い分ゆっくりと8時30分過ぎに家を出た。現地に着くとまだ3人しかいないので、今年はこじんまりとしたタケノコ祭りを予想した。リーダのIKさんが材料の買い出しに出かけると、一人、二人と近所の方の参加が増え、あっと言う間に10人以上になってしまった。そのうち山主のWさんが、いつものように1升瓶をぶら下げてかけつけてくれた。賑やかになってくる。あとはタケノコ料理とお酒で勢いがついてくる。近所の人は、帰る人がいると、入れ代わりに遅れて来る人もいる。子供が賑やかにはしゃぎ回る。僕も、酔っぱらってくる。お祭りである。

 

2004年6月16日(水)晴れ

昨日、新潟の三面川から帰ってきた。13日(日)から3日間、支流の泥又川のゼンマイ小屋跡にテントを張り、遊んできた。その紀行はそのうちに書くつもりなので、お楽しみに。

今日は、後片付けと休養でOK園は休みにした。テントやタープ、シェラフ、銀マットを干し、渓流靴を洗い、食器類を洗って片付けた。またいつでも出かけられるように、お決まりのストックヤードにそれぞれをしまいこみ、片付け終わる。タープやテントを干すと、焚き火の煙の、強烈な燻製臭さが再現される。何とも言えない香ばしいスモークの匂いだ。この煙で、イワナのスモークができないのだろうか。今度試してみたい気がした。

 

2004年6月17日(木)晴れ

世田谷の奥沢の個人邸の仕事をした。ツバキの樹が2本あり、両方ともにチャドクガの食痕や脱け殻があり、いやな感じだった。案の定、1本を終わる頃に、左の腋の下がむず痒くなり、昼飯の時には明らかにかぶれていた。生きた毛虫は見えなかったので、多分脱け殻のせいだ。午後はTGさんと二人で、「痒いね」とぼやきながら仕事をした。汗をかくと余計にジリジリ痒くなる。家に帰り、風呂に入る前に鏡で見ると、あまり腫れていないように見えた。が、湯船に入ると脇の下、胸、脇腹に赤い発疹が浮き出て痒さがぶり返してきた。発泡酒を飲みながら、痒み止めの軟膏を必死にすり込んだ。

 

2004年6月20日(日)曇り(のち雨)ときどき晴れ

丹沢水の木の定例活動から帰ってきた。今回、二宮の活動でお目にかかった、大学生(女性)2名が二次林整備の活動にも参加したい、ということでお連れしていた。昨日は、しっかりと杉、檜の間伐を実施し汗を流した。今日は、近くの切通し峠までのハイクで、水の木の自然を堪能していたようだ。途中で見つけた空き缶などのゴミを拾う清掃登山をしていた。若い純心さに、こちらが勉強させてもらう。車に戻ったころから雨が本降りとなり、いよいよ台風かと思われた。が、しかし水の木を後にし、246号に出た頃には海岸の方面には青空が広がっていた。山間部だけの雨だったようだ。夕方に東名高速の上り斜線で事故があったようで、東名が20km渋滞、おかげで下の道、特に246号が渋滞していた。

 

2004年6月21日(月)曇りのち雨

台風6号が近づく中、高津区の内科診療所の庭の手入れに行った。午前中にハナミズキ、ツバキ2本、サザンカ、ナギ、サツキなどの剪定、刈込みをする。雨はかろうじてもっている状態。午後は2時を過ぎると降ってきた。マツ、マキ、サザンカに手を入れる。雨足が強くなり合羽の上下を着て続ける。土砂降りになり、上の方の剪定をあきらめ、掃除を始める。細かい切りクズが泥と混ざってしまうので、熊手や箒は使わず手でゴミを拾う。掃除も終わり帰りのお茶を頂いているころには、雨も峠を越していた。

 

2004年6月22日(火)晴れ

台風一過で、本当に暑かった。世田谷の料亭の庭の手入れをした。ここには6m程のスダジイが数本あり時間がかかる。スダジイは大分痛んでいて、半分腐朽している枝が多くあった。2本の枝に左右の足を乗せ、刈込みをしていると、右足の枝が軽い音と共に折れた。一瞬、右半身が宙に浮いた。反射的に左手が左足の乗っている枝の上部をつかみ、しがみついた。ワーオ、やべー。折れた枝を見ると、芯はグズグズに腐朽している。その枝には、葉が沢山着いていて、折れるなんてウソだろう、と言う状態だった。スダジイは怖い、皆さん気をつけましょう。今日は、一日中風が強く、刈り込んだ枝葉が、30m四方に飛び散った。隣近所からおじさん達が出てきて、後で掃除するんだろ、と文句を言って行った。

 

2004年6月29日(火)晴れ

今日も、世田谷の料亭の手入れで、今日で最後である。昨日、5mはあるモチノキとスダジイの刈込みをやったら、夜夢を見た。藪のように繁ったシイの刈込みをやっていて、やってもやっても終わらない、まるでシイの葉の藪コギでもしているような夢である。疲れてしまった。今日の暑さの中、最後の仕上げの掃除をしていても、体が重くだるかった。この庭のアカシデ(ソロ)に、今朝、コゲラがいた。アカシデの節(枝を切った後の腐朽部)を無心につついていた。近寄っても逃げない。ときおりあのギギーと言う鳴き声を発しながら次の節、次の枝へと移り、またついばむ。瀬田のこんな庭にコゲラがやってくるなんて、へー?!であった。近くの公園に住んでいて、ときどきここまで餌を取りに来るのかもしれない。

 

2004年7月の徒然に続く