2004年7月の徒然

 

2004年7月2日(金)晴れ

湿度の低い、気持ちの良い一日だった。樹医のセミナーで、亀戸天神のフジの手入れに行った。今回は、夏期剪定で伸びたツルの整理と、花芽分化の促進が目的である。フジのツルは放っておくと延びきり、先端に花芽が分化し、翌年花が咲く。これを毎年繰り返すと、山の木に絡まって紫色の花を咲かせているヤマフジになる。限られた広さの庭園では、決まった範囲の棚の中に、集中して花を咲かせる必要があり、従ってツルを夏に剪定する。一般には、徒長するツルではなく、短枝に花芽が付くと言われている。短枝をいかに多く作るかが、花の付きぐあいを決めると言われる。自分が剪定した位置を憶えておいて、翌春の花の付きぐあいを確認したい。

 

2004年7月6日(火)晴れ

世田谷の深沢の個人邸に行った。もう何回か庭の手入れに来ているお宅だが、今日は裏の通路に当たる部分に、防草シートを張った上に小砂利を敷く作業をした。昼を過ぎた頃、裏の通路に日が当たり始め、暑くなった。最高気温は32度とのこと。砂利を一輪車に乗せ、庭の飛び石の間を行ったり来たりしているうちに、暑くて頭がクラクラしてきた。このお宅は、お昼や休憩時間の飲み物、食べ物をいろいろ気配りしてくれていて、至れり尽くせりである。汗をかくでしょうと、500mlのペットボトルを何本も用意してくれているし、お菓子、果物、冷果、などなど食べきれない。帰りに袋に入れてもらってきた。

 

2004年7月9日(金)晴れ

川崎の中原の個人邸の手入れをした。家の周りを時計周りに剪定していると、自然と太陽を追いかけていることになり、1日中日向の作業となった。朝から暑く、背中に陽を受けていると、ジリジリと焦げるような暑さを感じた。お婆さんのひとり住まいかと思ったら、娘さん(おばさん)が朝車でやってきて、夕方帰って行った。ご主人が庭が好きで、広い庭に様々な木々を植えていたのだそうだ。今はお婆さんが一人で庭を見ている。終わるのが遅くなり、暗くなって帰るときには、お婆さんはもう寝ていた。

 

2004年7月10日(土)晴れときどき雨

今週は異常に暑かった。既に梅雨が明けた夏日になってしまったようだ。テレビの予報では、まだ梅雨は明けておらず、来週後半に明けるだろう、とのことだった。その証拠に今日は雨が降る、との予報。二宮に行くのだが、朝のんびりしていたら9時を過ぎて家を出ることになった。遅く家を出ると道が混んでいて、必ず到着はさらに遅くなる。二宮に近づくと、予報通り雨がパラパラと落ちてきた。フィールドには、リーダのISさんともう一人、雨を避けながら昼飯を食べていた。一緒に弁当を食べ、1時間ほど作業をすると、雨が本降りとなり、そこで今日は上がりとした。

 

2004年7月11日(日)晴れときどき雨

朝、参議院選挙の投票をすますと、厚木市七沢の自然環境保全センターに行き、自然公園指導員の研修会へ参加した。本厚木で時間が余り、どうしようかと思っていると赤十字の献血センターがあったので、1年半ぶりに400ccの血を抜いた。昼飯を食べバスに乗ると、しばらくして雨が振り出し、七沢に着く頃に本降りとなっていた。バスには用意が良く、500円の傘があり、畑の間をずぶ濡れで走らなくてすんだ。研修会は50名くらいの参加で、今年から指導員になった新人向けの基礎セミナーとのこと。指導員制度の沿革や自然公園法などのお話と、指導員連絡会の会長の話など。結局はお役所の予算は(少)なく、自然公園の運営管理はボランティアの元気に頼っていることがよく分かった。僕らの払った税金はどこへ行ってしまうのだろう。

 

2004年7月13日(火)晴れ

昨日と2日間、高津区の個人邸の手入れをした。6〜7mに育った樹が多く、一番長い脚立でやっと届く状態で、結構大変だ。梅雨が明け、この夏一番の暑さだそうで、日向にいると蒸し焼きされているようだった。道路に面した生垣を剪定していると、女子高生が2人道端でおしゃべりしている声が聞こえてくる。試験が難しかった、そうだ。そう言えば来週には学校は夏休みになる。このまま暑い日が続くのだろうか。あまりに暑いので、TGさんと相談し明日は休みにした。

 

2004年7月15日(木)晴れ一時雨

今日の個人邸は、午前中の作業は順調だった。最近、日暮れ以降まで作業をする日が多いので、今日は楽勝かと思ったが、結局9時30分まで現場にいることになった。最近よくあるが、夕方にはものすごい夕立があった。午後、時間がかかったのはササの刈り取りと根っこの堀り上げ、さらには防草シートの敷設だった。初めは土埃だらけ、夕立以降は泥だらけになりながらの作業だった。

 

2004年7月19日(月)晴れ

今日は祝日だが仕事だ。以前一度来たことがある世田谷の深沢だった。隣の賃貸のお宅で、外交官ナンバーの車が停まっていた。朝、挨拶のときに黒人の若い男性がでてきて、剪定に特に注文は無い、任せる、と英語で言っていた。暑さは続いていたが、思ったほどの広さでは無く、今日は4時に終わってしまった。以前に来たときに、いろいろ注文を言っていたおばあちゃんが出てきて、暑いねエ、これじゃあ、いつ迎えが着てもおかしくないヨ、などと言っている。まあ、そう言っているうちは元気なんだよね。家には5時に着き、ともかく風呂に入り汗を流すと、我慢できずビールを飲む。まあ今日は祝日なんだし・・。

 

2004年7月22日(木)晴れのち曇り

先日、東京で39度を超えたと言う。観測史上最高気温だそうだ。僕は風邪をひいたって、体温が39度を超えたことが無い。ずっと暑い日が続いていたが、今日の午後は過ごしやすくなった。それでも32度だとか。今日は川崎の生田で、2軒のお宅の仕事をした。午前中は、枕木を庭の飛び石がわりに設置した。午後はお隣の庭木の剪定をした。こちらは植木が少なく、半日で無事修了。

 

2004年7月26日(月)雨のち晴れときどき雨

一昨日、昨日と日本自然保護協会のイベント(akayaプロジェクト)に参加し、群馬の赤谷川から帰ってきた。新しい形での自然保護の取り組みになりそうで、期待を持って参加している。ただ横浜からの参加は、片道4時間かかりちょっとしんどい。

今日は、朝から大雨だった。車庫から車を出して、シャッターを閉めるため戻ると、そこで土砂降りになった。車庫から様子を見ていると、近くの中学生が、思わず雨宿りに中に入ってきた。見る間に道が川になり、どうしようもない。中学生を追い出してシャッターを閉める訳にもいかず、開けたまま車に飛び乗り、ともかく仕事に出る。駅までの道では、皆さんずぶ濡れで歩いていた。こういう日は電車の中もうっとうしいんだろうな。今日の仕事は世田谷の深沢だ。

 

2004年7月29日(木)曇りときどき雨

大型の台風10号が伊豆諸島に近づいてきた。しかし、これからは西に向かってゆっくり進むという予報だ。朝の予報は、1日雨、しかし目の前の空模様は晴れたり曇ったり。ま、台風なのだからどうなるか分からない、今日は休みだ。と考えていたら、TGさんから今日はやりましょう、と電話がきた。急いで支度をして家を飛び出て、暫くすると土砂降りの雨になった。今日は1日晴れたり土砂降りだったりだろうな、と覚悟を決めていたら、また電話。これじゃ、できないので止めましょう、とのこと。うーむ。現場がどんなところか分からないので、できないと言われればそうかもしれない。Uターンして家に向かう。

 

2004年7月30日(金)晴れときどき雨

今日から3日間、東京目黒の自然教育園で、身近な気象観測の実習を受講する。今年の生態学実習シリーズ第3弾である。昼前に家をでると、そんなに暑さを感じない気がした。天気図の読み方や観天望気のような内容を想像していたら、いわゆる微気象の観測実習であった。都市の中にある20ha以上の森の中では、局所的な気温変化、湿度変化がある。それを観測して、地形や周辺環境との関係から、その微気象の理由や原因を考えると言った内容である。初日は午後からで、観測の主旨やその内容の説明と、園内の観測地点の確認を行った。蒸し暑く、蚊が多かったが、ウワミズザクラの実が多く落ちていた。最終日に拾い集めて焼酎漬けをしてみよう。

 

2004年8月の徒然に続く