2004年8月の徒然
2004年8月1日(日)晴れ
生態学実習の最終日だ。目黒の自然教育園は日曜日のため親子連れで賑わっていた。自然観察会で、インストラクターの説明を聞く子供の目が、輝いていることに驚いた。暑さで上気した顔の中で、目が大きく見開かれ、瞬きもせずにインストラクターの説明に聞き入っている。いいな〜。インストラクション、インタープリテイションをするならこんな顔を相手にしたい。今の自分ではちょっと無理な気がする。教育園内を歩いてウワミズザクラの実を探していると、カラスの頭蓋骨を見つけた。今はカラスの羽の生え変わりの季節だそうだ。頭の脱け殻ではないだろう。少し古そうだが立派な嘴だった。
カラスの頭
2004年8月2日(月)晴れ山頂は曇り
自然公園指導員のノルマで丹沢山に登る。少し寝坊をして出遅れると、目的地に着くのはもっと遅れる。10時30分ころ塩水橋に着いた。3回目の丹沢山だが、今回は天王寺尾根を登り、堂平を下りる予定だ。初めは軽快だったが、天王寺尾根の途中から急に足が重くなり、朝飯が少なかったせいか空腹になった。途中で買ったサンドイッチを食べても足の重さは変わらず、1時近くになったこともあり、堂平−天王寺尾根分岐で昼食後、堂平に下りることにした。山頂まで行けなかったことは少し無念だが、それがノルマでもないので、体調に合わせてマイペースとする。登山者には会わなかった。分岐点でコゲラの声、堂平で夕刻、トラツグミの声を聴いた。タマアジサイが盛りを過ぎ、ハギの花が咲き始めていた。ウワミズザクラの実があちこちに落ちていた。今年は豊作なのだろうか。
2004年8月5日(木)曇りときどき晴れ
O園にとっては初めてのお客さんに伺った。今までの植木屋さんが、体が動かなくなったとかで廃業のため、白羽の矢が立ったようだ。行ってみると植木の数は多いが、刈込みが多く、それほど大変そうではない。大きめのスダジイ2本、大きな傘を持つマキ3本、キンモクセイ、チャボヒバ、ツバキ数本、オオムラ数本、ツゲなどをTGさんと二人で庭の端から順番に剪定していく。日が当たると暑いが、雲が多くわりと過ごしやすい気候だった。そこの剪定を終え、片付けていると近所のお爺さんがやってきて、植木屋さんうちも頼むよ、と新たな顧客が出現した。個人邸商売も、まだまだ潜在顧客は多いのかもしれない。
2004年8月15日(日)雨のち曇り
この10日間はあわただしくて徒然を書けなかった。実は昨日、大井川の東俣から帰ってきた。今回は、塩見岳を越えて東俣に入った。東俣の谷間で、未明の気温が何と2度という冬を経験してきた。霜が降る中、テント無しで、シェラフとシェラフカバーにくるまって寝ていたら、本当に震えが来る寒さだった。昨夜、横浜に戻ると30度の夏なので少し安心した。今日、明日は後片付けと体慣らしのつもり。
8月12日、東俣の朝の霜
2004年8月17日(火)曇りときどき晴れのち雨
今日は、新築の家の植栽工事を行った。場所は我が家に近いところだ。こう言う場合は、朝、家から川崎のO園まで自分の車で行き、O園の車で現場(家の近く)まで来て、終わると再びO園への往復になる。1日2往復している。O園の車には植木を積んだり、支柱の竹を積んだりしなければならないので仕方がない。植木は、大きくはないが合計38本で、1日かかってしまった。まあ不慣れな僕が、不織布のポットを取らずに植えて、後から掘り返して取る、など手戻りも多かった。曇りがちで風もあり過ごしやすい日だった。7月のバカな暑さは、もうゴメンである。
2004年8月20日(金)晴れ
今日は2カ月ぶりにM園の手伝いに来た。マンションの周りの植木の剪定である。剪定と言っても、道路縁の樹を、枝を落としともかく小さくすると言うオーダーだった。2日前の植栽工事で、竹垣支柱を作るのに、手の力の入れ方が変だったのか、掌が筋肉痛だった。鋏が握れるか心配だったが、やはり鋏を使う筋肉とは別のようだ。マテバシイ、ハナミズキ、シラカシを切る。オーダーに沿ってはいるが、できるだけ葉を残したつもり。マンションの西側、東側、北側の植木が対象だったので、陽の光を避けながらできた。
2004年8月21日(土)晴れ
県の自然公園指導員研修会に参加する。七沢の自然保全センターに電車、バスを乗り継いで行く。テーマは「自然公園利用者との接し方」。日本山岳ガイド協会理事の武川さんのお話だった。遭難者は助けるな、速やかに連絡をしろ、助けることは難しい。日本のオーバーユース問題は、関係者の経済優先の行動がもたらしている。自然観察会は適正な人数で。など役立つ話題がいろいろあった。町田の三省堂で「シダ・コケ」の図鑑を買う。家の近所の八幡様が夏祭である。夜、家族と夜店をひやかしに行く。今年の夏ももうじき終わる。
2004年8月22日(日)晴れ
二宮の活動に1カ月半ぶりに参加する。前回は7月初旬の参加で、遅刻して午後からの参加だった。5月に実施した植生調査のフォローアップが延び延びになっており、中途半端な結果になってしまう。幸い今回は、前回参加のHさんも顔を合わせたので、午後から実施した。案の定、前回不明種とした草本の半数が、枯れるなどして消滅しており、不明のままにせざるを得なくなった。それにしても草本の種の同定は難しく、Hさんに頼りきりのため一人では何もできない。情けない状態である。
2004年8月24日(火)晴れときどき曇り
M園の仕事が今日までで、高津区のマンションの植栽の手入れを終えた。今日は、社長を入れて5人全員できたため予定以上に捗ったようだ。今日はシラカシ、クスノキを切りまくったような気がする。昨日は、前線の影響で秋を思わせる涼しさだったが、今日は再び蒸し暑くなり、午後の掃除では汗だくになった。しかし最盛期の夏ではない。5時に片付けも終わると、皆でアイスキャンデーを食べる。
2004年8月30日(月)曇りのち晴れ
やたらと大きな台風16号が九州に上陸した。OK園は台風が来る、と言うので休みになった。しかし、今日はまだ九州なので、関東にはあまり影響ないと言う予報なのだが。案の定、朝は曇っていた空も昼には晴れて暑くなった。急に休みになったので、以前から気になっていたメガネを新調しに、近所のメガネ屋に出かけた。昨年作ったメガネなのに、この数カ月で手元が急激に見えなくなった。首をそらして手元を見ても、それでも見えにくく、結局メガネを外すことが多くなってしまった。情けないがメガネを目に合わせるしかない。この調子だと、来年にもまた新調することになりそうなので、なるべく安いレンズと、今まで使っていたフレームの再利用で間に合わせることにした。
(2004年9月の徒然)に続く