テルペノイド

植物が作る二次代謝産物(その多くはあるいはになる)の一種。植物の精油に含まれるものが多く、テルペン類とも称され一般的に芳香を持つ。殺菌作用、抗菌作用、抗腫瘍作用などがあるために、テルペノイドを含む植物は生薬として用いられる。カロチノイド(色素)、サポニンシトラールメントールカンフル(樟脳)などが代表で人類との関わりも大きい。
植物にとっての代表的な働きは、花や果実の芳香で、花粉媒介あるいは種子散布を担う動物を誘引する。同時に抗菌、抗真菌、抗ウィルス作用により植物体の罹病、腐朽を防いでいる。
より原始的とされる裸子植物は、アルカロイドの毒成分を持たず、主に精油の作用で虫害や病害から身を守っている。
テルペノイドを持つ植物の例を以下に示す。

アセビ
クスノキ
スギ
ナツミカン
ネジキ
ヒノキ
ビワ
ヨモギ
レンゲツツジ